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Photographer: Qilai Shen/
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中国国債の魅力、世界で際立つ-日本勢含め利回り追求の投資家に人気

  • 米国などで利回り急低下する中で、外国勢の中国国債保有は過去最大
  • 中国国債市場には今後3年間に年間1000億ドル流入するとシティ予想
A man launches a kite in the shape of the Chinese national flag on the Bund in Shanghai, China, on Friday, Oct. 2, 2015. China's consumer inflation moderated and factory gate deflation extended a record stretch of declines, signaling the People's Bank of China still has room to ease monetary policy further to support a slowing economy.
Photographer: Qilai Shen/

利回りを追求し、市場の株安に備えて有効なヘッジを求めている債券投資家は中国にますます目を向けている。

  今年に入ってからの中国国債の魅力は明白だ。主要国では極めて積極的な刺激策が利回り低下と通貨安をもたらしている背景がある。チャイナボンド公表のデータによると、米国などで国債利回りが急低下する中で、外国勢の中国国債保有は過去最大の1兆7900億元(約28兆5000億円)に急増した。

  中国の比較的抑制された金融緩和や世界的な債券指数への採用、利回り格差を背景に、中国国債市場には今後3年間に年間1000億ドル(約10兆4000億円)が流入するとシティグループは予想する。ポートフォリオの6割を株式、4割を債券とする従来のアプローチを疑問視する見方がウォール街では広がっており、中国債はプラスの利回りとリスクヘッジを提供するスイートスポットになっている。

Foreign buying of Chinese government bonds hit records this year

  シティの余向栄エコノミスト(香港在勤)は中国人民銀行が先進国に続いて本格的な金融緩和に動く可能性は低く、利回り格差の拡大を踏まえると海外勢の需要は続くはずだと指摘した。

  人民銀はさらに、中国国債の売りを制限し市場の安定性を実現する方向で相場を下支えする。相次ぐ社債のデフォルト(債務不履行)で市場が不安定化し、利回りが上昇した先月には、市場に圧力がかかった際に債券相場を支える用意があることも示した。

  中国国債は今年、安全な逃避先としての有用性を示した。指標の10年債利回りは市場全体が混乱した1月から4月にかけて60べーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り低下。欧米や日本の国債相場も上昇(利回りは低下)し、現時点で大幅な利回りを提供している国はほとんどない。米10年債と指標の中国国債との利回り格差は現在230bp強で、年初時点の約125bpから広がった。

  インドネシアやインドなど一部のアジア諸国も利回りは高いが、ストレスがかかった際にはなお影響を受けやすく、格付けも中国の国債より数段階低い。中国には海外から大量の資金が流入したが、インドの債券からは今年約150億ドルが流出した。

  手堅いが利回りにこだわる日本の投資家が今年取った行動は恐らく最も典型的な動向だ。1-9月にはインドや南アフリカ共和国の債券を手放し、東南アジアについても保有を縮小する一方、中国の債券に4200億円を投じた。

原題:
This Year Chinese Sovereign Bonds Became a Global Yield Play(抜粋)

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