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GDP改定は上方修正、個人消費や設備投資が上振れ-7~9月

更新日時
  • 前期比年率22.9%増-1968年以来の大幅な伸び
  • 焦点は今後の動向、経済対策は本質的解決にならず-みずほ証の上野氏

2020年7-9月期の実質国内総生産(GDP)改定値は前期比年率22.9%増と、旧基準も含めた1955年以降で1968年以来の大幅な伸びとなった速報値21.4%増から上方修正された。内閣府が8日公表した。

  国内外で経済活動再開が進む中、個人消費や設備投資が速報から上振れ。コロナ対応の景気対策なども回復を後押しした。

キーポイント

  • GDP改定値は前期比5.3%増、速報値5.0%増から上方修正(ブルームバーグ調査の予想中央値は5.0%増)
    • 年率換算22.9%増、速報値21.4%増から上方修正(予想21.4%増)
  • 設備投資は2.4%減、速報値3.4%減から上方修正(予想3.1%減)
  • 個人消費は5.1%増、速報値4.7%増から上方修正(予想4.7%増)
  • 輸出は7.0%増、輸入は8.8%減-外需寄与度はプラス2.7%
個人消費や設備投資が上振れ

エコノミストの見方

みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミスト:

  • GDPは大きな落ち込みの後の景気の反動。サプライズはない
  • ポイントは今後の動向。多くの国で自粛ムードの強まり、もしくは経済活動にブレーキをかけるような動きが広がる中で、日本の成長は脆弱(ぜいじゃく)なものにならざるを得ない
  • 経済対策はコロナ感染症への受け身の政策。少し経済活動が活発化すると感染者数が増加し、自粛を呼び掛けるというような動きが今後も続くのではないか。対策自体は本質的な解決にはならない

IHSマークイットの田口はるみ主席エコノミスト:

  • 9月は感染が比較的落ち着いていて、GoTo効果もあったと思うので、今回の上方修正自体は違和感がない
  • 経済対策は内訳のところでどれだけ成長を促す投資が入っているかどうかに注目している
  • 経済対策が効果を発揮するのは1-3月以降だろう。10-12月は感染拡大が続いており、海外のロックダウン(都市封鎖)の影響もある。マイナス成長まではみてないが、しばらくは減速傾向とみておいた方がいい
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