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ECB、パンデミック緊急購入を12カ月延長する可能性-関係者

  • 政策委メンバーの一部、22年半ばまでのPEPP延長に前向き
  • 市場予想は6カ月延長、5000億ユーロの拡大-ECBは来週判断へ

欧州中央銀行(ECB)の当局者らは恐らく、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を1年間延長し2022年半ばまでとすることで合意するだろうと、事情に詳しい関係者が明らかにした。理事会は来週の政策委員会で同案を提示する可能性がある。

  政策委メンバーの何人かは、個人的には6カ月の延長が望ましいと考えていても12カ月延長に同意する見込みだと関係者らが述べた。

  ブルームバーグが今週実施した調査では、6カ月延長され21年末までとなるとの予想が示されていた。規模は5000億ユーロ(約63兆3000億円)の拡大で総額1兆8500億ユーロになるとみられている。

  ただ、一部のメンバーはPEPPを22年に入ってからも当分の間続けることは新型コロナウイルスのパンデミック後の経済について根拠のない仮定をすることになると懸念を示しており、反対者が出る可能性もある。ラガルド総裁は全会一致の支持取り付けに苦労するかもしれないと一部の関係者は語った。

  景気回復が予想よりも力強かった場合は再び期間を短くするという選択肢を残して12カ月延長することを提案した中銀もあると、関係者の1人が述べた。

  政策委員会メンバーらはPEPPの規模についての議論にも備えている。関係者の1人によると、何人かは5000億ユーロを超える拡大に反対だが、チーフエコノミストのレーン理事はより大きな拡大を模索している。

  ECB報道官はコメントを控えた。

What Bloomberg Economics Says

“We anticipate an extension by six months to the end of 2021, but a nine or 12-month extension is a possibility.”

Maeva Cousin, David Powell and Jamie Rush

To read the full report, click here.

  追加緩和を巡る議論は、どの時点でパンデミックの「危機段階」が終わり、緊急措置から通常の政策手段に戻れるかの判断に関係している。

  政策委メンバーらは、緊急プログラムをいつまで続けるかを確実に判断するには来年では時期尚早だという点を受け入れつつある様子で、経済への不透明感を避けるため延長することに前向きだ。22年半ばまでの延長についてシュナーベル理事は1つの選択肢だと発言。カザークス・ラトビア中銀総裁は支持する考えを示している。

How to define a `crisis phase'

原題:
ECB Could Opt for 12-Month Extension to Emergency Bond Program(抜粋)

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