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ドル・円は103円台後半、株底堅く小じっかり-米雇用統計見極めへ

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東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=103円後半で小じっかり。米追加経済対策期待などを背景としたリスク選好と米金利低下に伴うドル安の動きが鈍化した。下げ基調だった日本株が午後から持ち直す中でクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)中心に円売りがやや強まったが、米雇用統計を控えて全般的に様子見姿勢が強かった。

  • ドル・円は午後3時21分現在、前日比0.1%高の103円89銭。103円74銭を安値に午後に103円99銭まで強含み
  • ユーロ・円は0.1%高の1ユーロ=126円28銭。ユーロ・ドルは海外時間に2018年以来の高値(1ユーロ=1.2175ドル)を付けて以降、1.21ドル台半ばでもみ合い
  • 主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下
ドル指数は2018年以来の安値圏

市場関係者の見方

ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長

  • 手掛かりがないので雇用統計を待っている感じ。ただ、雇用統計も動きが出るイベントになるかどうか微妙なところ
  • 来週もスローだがドル安地合いが続くのかなという感じだが、一方でユーロが高値を追いかけている状況で、当局からユーロ高に対するリアクションが出るか、ECB会合も控えて警戒する動きが主軸になりそう
  • ドル買い戻しやユーロ高是正などの調整が出やすいが、そうなってもドル・円は動きが取りづらく、104円を挟んでの展開が続く可能性が高い

IG証券の石川順一シニアFXストラテジスト

  • 米雇用統計はISM(米供給管理協会)サービス指数の雇用指数が堅調だったことから、市場予想を上回る可能性が高いとみている
    • その場合は株高と米金利上昇と典型的なリスク選好相場になりやすく、ドル・円は104円台回復、かつ直近高値104円75銭トライが焦点に
    • 市場予想を下回る場合は、純粋に米金利低下要因なのでドル安圧力を高めてドル・円は下値トライになりやすい。株高の調整と金利低下のダブルパンチとなれば、円高・ドル安でドル・円の下落幅がより拡大しよう

三菱UFJ銀行経済調査室の栗原浩史チーフ米国エコノミスト(ニューヨーク在勤)

  • 米財政対策の話はリスクオン的にドル安と財政拡大でドル売りという面があり、ドル安につながりやすい。ただ、米雇用統計を控えてドル安がどんどん進む感じではない
  • 米雇用統計はコロナ感染拡大もあり鈍化予想が一般的なので、強い結果となった方が反応は大きいだろう

背景

  • 11月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比47万5000人増と10月の63万8000人増から鈍化の予想
  • 4日のアジア時間の米株価指数先物はプラスで推移。日本株は午後から下げ幅を縮小する展開で、日経平均株価は前日比58円安、TOPIXはほぼ変わらず終了
  • 米共和党のマコネル上院院内総務は、民主党が従来の主張より小規模の景気対策案に前向きな姿勢に転じたのは「心強い」と評価。一方で、合意をまとめるための妥協は示唆せず
  • 米モデルナは3日、新型コロナのワクチン候補が持続的な免疫を与える可能性を示したと発表。一方、米ファイザーは原料確保の問題により、ワクチンの年内出荷目標を引き下げ
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