コンテンツにスキップする

ウォール街のバイデン氏ファンら、経済チームの陣容を歓迎

更新日時
  • 中道派バイデン氏による人選、米金融業界に安堵感広がる
  • 「実に期待外れと言う人はいない」-元ゴールドマンのヘイマン氏

1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら。

ウォール街は次期米大統領に選ばれた民主党のジョー・バイデン前副大統領が業界の声にどれほど注意深く耳を傾けるのか何年も気に懸けてきたが、同氏の政権人事が進む中で金融業界全般に安堵(あんど)感が広がりつつある。

  JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)やブラックロックの共同創業者ラリー・フィンク氏といった億万長者や金融界の大物に重要ポストを与える人事ではないものの、業界のバイデン氏支持者や民主党員だけでなく一部共和党員も、明らかになり始めた新政権の顔ぶれに満足し、大喜びする声も一部聞かれる。

  バイデン氏のチームには金融やベンチャーキャピタル(VC)、プライベートエクイティー(PE、未公開株投資)、資産運用といった分野の出身者が名を連ねる見通し。ジャネット・イエレン前連邦準備制度理事会(FRB)議長は初の女性財務長官候補に指名された。これは誰もが納得する人選と受け止められており、インタビューに応じた企業幹部や資産家によれば、金融界を満足させるのに十分なものだという。

Fed Chair Janet Yellen Holds News Conference Following FOMC Meeting

ジャネット・イエレン氏

写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

  ゴールドマン・サックス・グループの元パートナー、ブルース・ヘイマン氏は「ウォール街関係者含め、私が話をした全ての人が、人選に非常に満足しているようだ。実に期待外れと話す人はいない。実際はその逆で、『素晴らしい人事』と評価されている」と述べた。

  オバマ前大統領にカナダ大使に起用された経歴を持ち、バイデン氏への献金の取りまとめも行ったヘイマン氏は、候補者の能力や経験に比べればウォール街との関係はあまり気にしないとも語った。「市場はどう受け止めたかを伝えている。市場は興奮している」と付け加えた。

  バイデン氏が副大統領候補にカマラ・ハリス氏を選定したことをウォール街が歓迎したのと同様、大手銀行解体論を打ち出していたエリザベス・ウォーレン上院議員ではなく、イエレン氏を財務長官候補に指名したことでウォール街は安堵した。業界はまた、バイデン氏が進歩主義者に自社株買いや配当の制限を認めかねないと懸念していたが、 今のところ企業の力に対する持続的な攻撃よりも団結を受け入れる同氏の姿勢に安心感を得ている。

  次期大統領の首席補佐官に起用されたのはバイデン氏の長年の側近であるロン・クレイン氏で、オバマ政権では経済や公衆衛生の危機対応を主導した。同氏はスティーブ・ケース氏が経営するVC会社、レボリューションの経営幹部を数年間務めている。

  新政権の顔ぶれには、ブラックロックのフィンク氏は依然見当たらないものの、同社出身者が少なくとも2人政権入りする。1人はバイデン氏が財務副長官に選定したアデワレ・アデエモ氏で、昨年ブラックロックを退社する前にフィンク氏のシニアアドバイザー兼暫定チーフ・オブ・スタッフを務めていた。3日に国家経済会議(NEC)委員長への起用が発表されたブライアン・ディーズ氏は、ブラックロックの幹部で、オバマ前政権でも経済アドバイザーを務めた経歴を持つ。

  ニュージャージー州知事や米上院議員を歴任する前にゴールドマンの共同最高経営責任者(CEO)を務めた経歴を持つジョン・コーザイン氏は、フィンク氏やダイモン氏なら「素晴らしい仕事ができただろう」が、進歩主義者を遠ざけることになると指摘し、「やや異なる経歴を持つ人々を起用する余地は大きい」と述べた。トランプ政権ではゴールドマンの元パートナー、スティーブン・ムニューシン氏が財務長官を務めている。

関連記事

原題:Wall Street’s Biden Fans Greet His Economy Team With Relief (2) (抜粋)

(他の人事やコーザイン氏のコメントなどを追加して更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE