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パウエルFRB議長、債券購入の縮小急がず-追加には言及せず

  • 債券購入の縮小はゆっくりと慎重に-パウエル議長が下院で証言
  • 15、16日開催のFOMCでは資産購入の構成や規模の調整検討へ

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は2日の下院金融委員会の公聴会で、大規模な債券購入プログラムの縮小を急がない考えを示した一方、追加策の用意を示唆することもなかった。

  パウエル議長は「これが本当にうまくいくまで経済を支援することが引き続きわれわれの優先事項だ」と述べ、金融当局として新型コロナウイルス禍の影響に徹底的に対処する決意を強調。「パンデミック(世界的大流行)が経済に突き付ける危険が明らかに去ったと実感できるまでは、低金利を維持し当局のツールを機能させ続ける」と表明した。

Powell And Mnuchin Testify Before House Financial Services Committee

パウエルFRB議長(12月2日)

Photographer: Greg Nash/The Hill/Bloomberg

  最近のワクチン開発についてパウエル議長は、来年半ばまでに「非常に前向きな状況が来る」のを期待させるものだとする一方、米国の多くの企業や家庭が厳しい冬を乗り切るのを助ける必要性も強調した。

  パウエル議長ら米金融当局者は今月15、16両日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、感染拡大による景気減速を踏まえ追加の金融支援策の必要性を討議する見通しだ。米国債と住宅ローン担保証券(MBS)を合わせた月額1200億ドル(約12兆5000億円)の購入の構成ないし規模を調整するかどうかが最大の焦点となる。

  11月4、5日両日のFOMC議事要旨では、購入戦略の指針をかなり早期に更新する点について議論されたことが示されている。

Firms added 307,000 jobs in November, the smallest gain since July

  ウォール街の一部エコノミストは、新型コロナの感染者数や入院件数、死者数の増加に直面する経済を支えるため、FOMCが追加刺激策として期間長めの米国債の購入にシフトするか、購入を拡大すると予測している。

  パウエル議長は公聴会で、変更の可能性についてヒントを与えなかったものの、FOMCが支援を撤回するにはほど遠い状況だと明言。「バランスシートの問題について考え始める時が来るだろう。当局には前回の回復期に対応したモデルがある」と述べ、「そうした時は来るだろう。ずっと将来のことだ。われわれは実行方法を分かっている。ゆっくりと慎重にだ」と付け加えた。

原題:
Powell Says No Rush to Taper Bond Purchases, Mum on Doing More(抜粋)

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