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米地区連銀報告:経済活動は総じて緩やかに拡大も、一部は減速

更新日時
  • 新型コロナウイルスの感染再拡大が経済活動に影響
  • 「4地区はほぼゼロ、ないしゼロ成長と表現」-ベージュブック

米連邦準備制度理事会(FRB)が2日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、経済は大半の地域で緩やかな回復を続けたものの、新型コロナウイルスの感染が特に拡大している地域では減速の兆候が示された。

  ベージュブックによると、経済の拡大ペースについてほとんどの地区が「緩慢ないし緩やか」と表現。

  一方、「4地区はほぼゼロ、ないしゼロ成長と表現され、少なくとも一部のセクターで活動がパンデミック(世界的大流行)前の水準を依然下回っているとの報告が5連銀からあった」とベージュブックは記した。今回のベージュブックは、11月20日までに12地区連銀が集めた情報を基にまとめられた。

  このほか、大半の地区で雇用の増加ペースが減速。米国では今春のパンデミック初期に失われた雇用の半分強を取り戻したが、なお1100万人が失業している。

  今回のパンデミックでは中西部の州が特に打撃を受けており、同地域の4地区のうち3地区が前月、感染急拡大の中で活動が減速した。将来の不確実性が引き続き全地区共通のテーマとなっており、一部地区は採用などの経済活動が抑制されていると指摘した。

  ダラス地区では需要の弱さのほか、パンデミックとそれに関連した政策に対する不透明感が「採用活動の足かせとなり、雇用がパンデミック前の水準に戻るには2年以上かかるとの指摘も幾つかあった」。クリーブランド地区では、企業が従業員増加をためらう主な理由は新型コロナを巡る不透明感であり、相当数の企業が売上高の伸びが低過ぎて採用拡大を正当化できないだろうとの見通しを示した。

  ベージュブックではまた、育児と学校のオンライン授業が多くの働く親、特に女性にとって引き続き大きな課題だと指摘した。

  このほか多くの地区は製造業活動と住宅建設、住宅販売が活発だったと報告。一方で、特に娯楽・ホスピタリティーと小売りの分野で破綻とローンの延滞が懸念要素となった。失業保険の追加給付と立ち退き猶予措置が年末で期限切れとなることも懸念された。

原題:Fed Sees Moderate U.S. Growth With Virus Causing Some Slowdowns(抜粋)

(ベージュブックの内容を追加し、更新します)
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