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野村、100人採用計画-アジアのウェルスマネジメントと債券事業拡大

  • 最新計画の下でのコスト削減ほぼ達成、攻勢に転じる
  • アジアが世界経済にとってますます重要に-カールカニス氏

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野村ホールディングスは、アジアのウェルスマネジメントと債券事業を拡大するため積極的に採用を進める。コスト削減の取り組みを経て、成長の要となる分野だ。

  同社は今年、ドイツ銀行やBNPパリバなどからプライベートバンカー約20-25人を採用。向こう2-3年の各年にほぼ同数を増やしていく計画だ。グローバルマーケッツ事業の日本除くアジア責任者、リグ・カールカニス氏が述べた。また、今後1年半の間に債券事業で最大40人の採用を目指すという。

Nomura Holdings News Conference As CEO Unexpectedly Steps Down

奥田健太郎社長

Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg

  奥田健太郎社長は、前任者が海外事業の収益回復のため世界規模の人員削減を実施した後、アジアで攻勢に転じている。増える富裕層顧客を巡る競争が激化し、金利が先進国市場に比べて高いアジアの重要性を反映した動きだ。

  カールカニス氏はインタビューで、「アジア地域が世界経済にとってますます重要になっていくと考えている」と述べ、「欧米は現在ほぼ全域がゼロ金利で、それは長く続く公算が大きい。質の高い利回り、つまり安全な利回りを見つけることができるのはアジア諸国においてだけだ」と語った。

Asia Rebound

Nomura is heading for a seventh straight year of profit in the region

Source: Nomura

Note: Years to March 31. Latest is for six months ended Sept. 30, 2020.

  野村はプライベートデットとデリバティブ(金融派生商品)の一種のデルタワン商品、およびマクロ事業の営業担当者とトレーダーを増やそうとしているとカールカニス氏は述べた。

  ウェルスマネジメント事業での今後の採用は大中華圏と東南アジア向けで、今年の新規採用者のほぼ半数がこれら地域に配属されている。カールカニス氏によると、タイとベトナムをカバーするチームをライバル会社から最近引き抜いた。これとは別に、中国本土での新しい証券合弁事業のために約170人を採用した。同事業はまずウェルスマネジメントに注力するという。

  4月に就任した奥田社長は今週、日本除くアジアと中東で顧客担当要員を採用し、両地域での運用資産を5倍の350億ドル(約3兆6600億円)まで引き上げる目標を示した。

  野村が4月にアジアのウェルスマネジメント事業をリテール部門からホールセール部門に移したことで、カールカニス氏は同事業に関わるようになった。同氏はグローバルマーケッツ部門の収入に占める同事業の割合を向こう2、3年に20%まで高めることを目指している。

  通常は日本除くアジアのグローバルマーケッツ収入の約60%が債券、30%が株式、ウェルスマネジメントは5-10%だという。カールカニス氏によれば、上期の同地域の債券収入は過去最高を記録した。

  最新の事業再編計画の下での1400億円のコスト削減をほぼ達成したことで、野村に拡大余力が生じている。2012、13年に株式事業を大きく縮小した同社はここ2年間でデリバティブ、デルタワン、プライムブローカーなどの事業を再建し、これら事業の人員を60-80人程度にしたと、カールカニス氏が述べた。

  現物株事業も今年、単一事業として初めて黒字となった。プライムブローカー、株式関連商品、債券分野との間で多くのクロスセルがあるこのグループの人員数は約150-200人でここ数年変わっていないという。

  「われわれは人員削減モードにはない。事業を縮小すると、他の分野で成長する能力に影響する」と同氏は語った。

原題:Nomura Plans to Hire 100 for Asia Wealth, Fixed Income Expansion(抜粋)

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