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ECB、金融の緩和より維持に集中すべきだ-シュナーベル理事

更新日時
  • 市場予想を上回るような大型刺激策よりも現状維持を
  • 必要であれば、市場の期待に沿わないことでもしなければならない

欧州中央銀行(ECB)は市場予想を上回るような大型刺激策を発表することよりも、金融環境を現在の水準に維持することに集中すべきだ。シュナーベル理事がこのような見解を示した。

  ECBの政策決定を来週に控えてシュナーベル氏は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が予想以上に長引く見通しであることから同中銀が追加措置を講じる可能性が高いことを確認した。新型コロナの動向は「金融政策決定に反映されなくてはならない」と、11月30日のインタビューで述べた。ECBは今月10日に金融政策を決定する。

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シュナーベル理事

  その上で同氏は、金融政策と財政政策の支援によって借り入れコストは過去最低まで低下したと指摘、最も重要なのはコロナ禍が終わるまでこの状況を維持していくことだと論じた。

  「さらに大きく緩和を拡大することよりも、現状を維持していくことに集中するのが適切だ」と述べ、「市場の期待に沿わないことでも、それが必要な場合はしなければならない」と言明した。

  パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を2022年半ばまで12カ月間延長することを支持するかとの問いに対してシュナーベル氏は、検討されるであろう選択肢の一つだと答えた。エコノミストは5000億ユーロ(約62兆4000億円)前後の拡大と少なくとも6カ月の延長を予想している。

  シュナーベル氏はさらに、金融機関がマイナス1%の「極めて有利な」金利で長期ローンを利用できる期間を延長することにもオープンな姿勢を示唆した。現在は20年6月-21年6月とされている。

  この金利の引き下げについては「それができないテクニカルな理由は何もない」としながらも、「問題はそれが適切と見なされるかどうかだ」と慎重な見方を示した。

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  シュナーベル氏のインタビュー記事に反応してイタリア債10年債利回りは一時4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して0.67%をつけた。これは11月19日以来の高水準。ドイツ債とのイールドスプレッドは2bp拡大した。

原題:ECB’s Schnabel Warns Against Hopes for Blockbuster Stimulus (1)(抜粋)

(最終段落にイタリア債利回りを加えます)
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