きょうの国内市況(12月1日):株式、債券、為替市場
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●日本株は大幅反発、米金融緩和や景気回復を期待-景気敏感上げ
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東京株式相場は大幅反発。米国の金融緩和やワクチン開発による景気回復への期待が継続したほか、中国製造業の好調も追い風となった。機械や電機など輸出関連、非鉄金属など素材、海運といった海外景気敏感業種中心に広く買われた。
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アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパンの寺尾和之最高投資責任者は「カネ余りと景気回復期待が重なり、海外投資家中心にグローバルで日本株を見直す動きが出ている」と語る。新型コロナウイルスへの不安は残るとしながらも、「しばらく金融緩和の状態が継続する中で来年を予想すれば中国PMIなどが示唆するように景気は上方向。日本株は良い立ち位置にある」と付け加えた。
- 東証33業種では証券・商品先物取引や非鉄金属、海運、不動産、機械が上昇
- 電気・ガスやサービス、医薬品は下落
●中長期債が上昇、10年債入札の無難通過で-海外勢の投資活発との声も
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債券市場では中長期債が上昇。10年債入札が無難な結果だったことで長期ゾーンを中心に買い安心感が広がった。海外勢が日本国債投資を活発化させているとの声もあった。一方、30年債は3日の30年債入札を前にした売りで軟調となった。
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みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリスト
- 10年債入札は無難ないしやや強めの結果
- 10年債はボラティリティーが低くリスクが低い上、キャリーロールに一番優れているので、資金の置き場として選好されやすい
- 超長期債は全体に底堅いが、入札を控える30年債は若干弱い
10年債入札
- 最低落札価格は100円77銭と市場予想の100円76銭を上回る
- 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.42倍と前回の4.13倍を下回る
- 小さいほど好調を示すテールは2銭と前回の1銭から小幅拡大
- 野村証券の中島武信チーフ金利ストラテジスト
- 応札倍率は前回を下回ったが、最低落札価格が予想を上回ったほか、前場で10年債が強かったにもかかわらずテールは2銭にとどまり、無難な結果
●ドル・円は104円台前半、株高でリスク選好で円売りとドル売りが交錯
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東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=104円台前半で推移。米株価指数先物や日本株が上昇する中、リスク選好の円売りとドル売りに挟まれ、相場はしっかりながらも小幅な値動きとなった。
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あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト
- きのうは月末のポジション調整でドルの買い戻しが進んだが、東京時間に入ってからは日本株や米株が上がって、再びリスクオンの流れ
- 今週はFOMC(米連邦公開市場委員会)前でもあるし、雇用統計含め米重要指標が注目。コロナウイルス感染が拡大している中で、指標が弱いと株の下落でリスクオフのドル買い・円買いが入る可能性はある
- 株が下げるような局面では円買いの方が強くなりそうだが、ワクチンの話やバイデン次期大統領の財政政策、イエレン次期財務長官への期待もあるので目先株が大きく崩れることはなさそう。ドル・円も103円を割れるようなところまでは売られづらいだろう
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