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今こそ有望か米インフレ連動債-バンガードやブラックロックなど強気

  • 米TIPS、2年連続でパフォーマンスが通常の米国債上回る
  • コロナワクチン期待が高まる今、世界景気回復に賭ける割安手法の声

リフレのテーマが下火になりつつある中でポジションを組み替えている投資家は、ある事実を見落としているかもしれない。インフレ見通しに強気だった債券マネージャーが今年、利益を上げているという事実だ。

  米インフレ連動債(TIPS)は2年連続で通常の米国債のパフォーマンスを上回ろうとしている。一部の大手投資家はさらなる上昇余地があるとみる。バンガード・グループは3月に購入したTIPSで利益を上げたが、再参入の機会をうかがっている。

  ブラックロックとアーデア・インベストメント・マネジメントも今後数十年の消費者物価上昇率を市場が過小評価していると考えている。

  今年は大きなインフレ加速はなく、新型コロナウイルスの影響を受けた3月から経済が回復する中でも物価上昇期待は比較的抑制されている。ただ、新型コロナワクチンへの期待が高まっている今、TIPSが世界の景気回復に賭ける割安な方法だと考える投資家もいる。

  ルーミス・セイレスのインフレーション・プロテクティッド・セキュリティーズ・ファンドの共同運用者、エレイン・カン氏は「TIPSは緩やかな成長の中でインフレ期待が高まっていく環境で最良のパフォーマンスとなる。今がまさにそうだ」と指摘した。

  アーデア・インベストメントのゴピ・カルナカラン共同最高投資責任者(CEO)は、低インフレが長く続くと大半の人が考えている中では上向きのサプライズに賭けた方が投資効率が良いとして、「非対称の収益機会」だと指摘した。

  バンガードのシニアポートフォリオマネジャー、ジェンマ・ライトカスパリウス氏は、7-9月(第3四半期)にTIPS投資を減らしたが、「再参入の機会をうかがっている。ワクチンが全てを一変させると考えるからだ。普及の範囲と免疫効果の持続性によりけりだが、生産ギャップは予想よりも速いペースで縮小し得る」と語った。

  ブラックロックの米州ファンダメンタル債券責任者のボブ・ミラー氏は、5-10年物のTIPSに投資していたが、それらの利益を確定した後、今は30年物をロングにしているという。

Wagers on inflation-linked debt outpeform for second straight year

原題:
Inflation Believers Playing Long Game Are Winning as They Wait(抜粋)

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