コンテンツにスキップする

ドルLIBORの一部、終了時期の1年半先延ばしを検討

更新日時
  • 3カ月物ドルLIBORなど、23年6月末まで存続させる計画検討
  • 1週間物と2カ月物は予定通りの終了を検討-ICEベンチマーク

1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら。

ドル建てロンドン銀行間取引金利(LIBOR)を管理するICEベンチマーク・アドミニストレーションは、指標金利として重視される3カ月物などドルLIBORの一部について、終了時期を1年半先延ばしすることを検討している。

  ICEベンチマークは30日の発表文書で、3カ月物と6カ月物、12カ月物のドルLIBORを2023年6月末まで存続させる計画を検討しているとした。今回の発表は翌日物LIBORの終了延期にも道を開くものとなっている。こうした動きについての観測が強まったことで、ユーロドル先物の取引は活発になった。

LIBOR、21年末過ぎても生き残る可能性-トレーダーが新たな賭け

  法律事務所フリードマン・カプラン・サイラー&アデルマンのパートナー、アン・ボーモント氏は今回の動きについて、ドルLIBORを監督している側の柔軟性を反映していると指摘。「本当はLIBORの使用を完全にやめてもらいたいが、それができない。金融システムを吹き飛ばすほど頑固でありたくはないと考えており、それは彼らが現実主義者であることを示している」と述べた。

Eurodollar futures rally back as Libor transition extends

  3カ月物など指標金利として重視されるドルLIBORの廃止を延期する可能性は市場の懸念に対する譲歩だが、規制当局は21年より後の新規契約にドルLIBORを使うべきではないとの姿勢を崩していない。米連邦準備制度理事会(FRB)と連邦預金保険公社(FDIC)、通貨監督庁(OCC)の共同声明によると、当局は銀行に対し、21年より後の新規契約にドルLIBORを使えば厳格な検査に直面すると警告。「安全性と健全性」に潜在的なリスクが生まれると指摘している。

  TDセキュリティーズのストラテジスト、ゲンナジー・ゴールドバーグ氏は「今回の動きにより、新たなリスクフリー金利に移行できなかったであろうLIBOR契約を巡り、混乱が生じる可能性は減るはずだ」と指摘。「実質的に規制当局は移行を奨励し続けているが、レガシー契約についてはある程度の猶予を認めている」と語った。

  ICEベンチマークは、1週間物と2カ月物のLIBORについては予定通りの終了を検討する。

原題:Libor’s Final Retirement Date May Get Delayed Until Mid-2023 (1)(抜粋)

(詳細やストラテジストのコメントなどを追加して更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE