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中長期債が上昇、10年債入札の無難通過で-海外勢の投資活発との声も

更新日時

債券市場では中長期債が上昇。10年債入札が無難な結果だったことで長期ゾーンを中心に買い安心感が広がった。海外勢が日本国債投資を活発化させているとの声もあった。一方、30年債は3日の30年債入札を前にした売りで軟調となった。

  • 新発10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp)低い0.015%
  • 新発5年債利回りは0.5bp低いマイナス0.11%
  • 新発30年債利回りは0.5bp高い0.65%
  • 長期国債先物12月物の終値は7銭高の152円10銭。夜間取引が軟調だった流れを引き継ぎ安く始まった後、前場引け前にプラスに転じた。10年入札結果発表後に水準をやや切り上げ、一時152円11銭まで上昇
先物中心限月の推移

市場関係者の見方

みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリスト

  • 10年債入札は無難ないしやや強めの結果
  • 10年債はボラティリティーが低くリスクが低い上、キャリーロールに一番優れているので、資金の置き場として選好されやすい
  • 超長期債は全体に底堅いが、入札を控える30年債は若干弱い

野村証券の中島武信チーフ金利ストラテジスト

  • 投資家がほかに買うものがないことに加え、現金つぶし需要や海外勢の国債投資が増えていることが奏功し、10年債入札は無難な結果
  • 30年債は若干弱いが、節目である0.65%で上昇が止まっており入札前でも押し目買い需要が強い
  • 5年債が強いのは海外勢が中短期債投資を再び活発化させているからかもしれない

10年債入札

  • 最低落札価格は100円77銭と市場予想の100円76銭を上回る
  • 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.42倍と前回の4.13倍を下回る
  • 小さいほど好調を示すテールは2銭と前回の1銭から小幅拡大
  • 野村証の中島氏
    • 応札倍率は前回を下回ったが、最低落札価格が予想を上回ったほか、前場で10年債が強かったにもかかわらずテールは2銭にとどまり、無難な結果
  • 備考:日本債券:10年利付国債の過去の入札結果(表)

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.130%-0.110%0.015%0.390%0.650%0.695%
前日比横ばい-0.5bp-1.0bp-0.5bp+0.5bp横ばい
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