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アントの超大型IPO、2021年に実現する可能性低い-規制当局者

  • 22年より前に実施できない公算大、当局の懸念解消に多くの作業必要
  • 1年以上遅れる事態になればアリババ創業者の馬雲氏などに痛手か

中国がフィンテック業界の規制を見直す中、アリババグループ傘下のアント・グループが超大型の新規株式公開(IPO)を来年実現できる可能性はますます低くなっている。事情に詳しい複数の規制当局者が明らかにした。

  当局者によると、規制当局はアントに消費者向け融資などの分野で一連の新たな指針案を順守するよう要求しており、アントは依然として当局の懸念解消に必要な変更を精査する早期の段階にある。多くの作業が必要であるほか、詳しく説明されていない規制もあるため、IPOを2022年より前に実施できない可能性があるという。

  IPOが1年以上遅れる事態になれば、アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏や、過去最大350億ドル(約3兆6400億円)規模になると見込まれていたIPOから利益を期待していたウォーバーグ・ピンカスなど初期の投資家にとって新たな痛手となる。また、アント株の3分の1を保有するアリババにとっても打撃となる可能性がある。アントのIPOが今月突然中止になった後、アリババ株は急落した。

  アントの担当者はコメントを控えた。中国人民銀行(中央銀行)、中国銀行保険監督管理委員会、中国証券監督管理委員会にもファクスでコメントを求めたが、これまで返答はない。

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原題:Ant IPO Is Said to Face Slim Chances of Getting Done Next Year(抜粋)

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