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イラン大統領、「適切な」時期に報復と表明-核科学者殺害で

  • 「テロ行為」だとしてイスラエルを非難-ペルシャ湾岸の情勢緊迫
  • 今年1月のソレイマニ司令官殺害後にもイランは報復

イランのロウハニ大統領は28日、同国の著名な核科学者モフセン・ファクリザデ氏が殺害された事件を巡り、「適切な時期に」報復すると表明した。ペルシャ湾岸地域の緊迫の度合いが著しく高まる中で、「テロ行為」だとしてイスラエルを非難した。

  ファクリザデ氏は27日、テヘラン郊外での銃撃と車両爆発で暗殺された。イラン当局者は米国にも非難の矛先を向けており、核合意への復帰を探るバイデン次期米大統領の取り組みが複雑化する可能性もある。

  イランの最高指導者ハメネイ師はファクリザデ氏殺害に関与した人物を追跡するとともに、同氏の科学研究を続けると明言した。 

Iran's top nuclear scientist assassinated near capital

モフセン・ファクリザデ氏

出典:イランリーダープレスオフィス/ゲッティイメージズ

  イスラエル首相府は27日にコメントを控え、米国防総省の当局者もコメントしなかった。

  中央情報局(CIA)は米国が暗殺の実行計画を知っていたのかとの質問に今のところ回答していない。トランプ大統領は27日、ファクリザデ氏殺害に関するニューヨーク・タイムズ(NYT)紙の報道をコメントせずにリツイートした。

  米国が今年1月にイラン革命防衛隊の精鋭組織「コッズ部隊」を率いるソレイマニ司令官を殺害した後にもイランは報復を示唆。殺害から5日後にイラク国内の米軍駐留基地にロケット弾を発射して報復に踏み切った。この攻撃で深刻な被害は報告されず、入念に計算された慎重な対応だと広く見られていた。ただ、革命防衛隊がテヘラン発のウクライナ旅客機をミサイルと誤認して撃墜し、176人が死亡する事件も起きた。

原題:
Iran Pledges Payback at ‘Right’ Time Over Scientist Killing (2)(抜粋)

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