TOPIX6日続伸、海外勢の買い続く-国内コロナ感染状況は警戒
牧綾香
更新日時
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三井不が東京ドームにTOBで最終調整、1000億円規模-関係者
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27日の東京株式市場でTOPIXは6日続伸。国内で新型コロナウイルスの感染再拡大に警戒感が高まる一方で、日本株を売り越してきた海外投資家の見直し買いが続いた。年内にワクチン接種が可能になるとの期待や来年に向けた景気回復期待が根強い。業種別では精密機器や不動産が買われた。
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<きょうのポイント>
岡三アセットマネジメントの前野達志シニアストラテジストは、中長期的に見れば2021年以降の景気や企業収益の回復期待が続くので、これまで売り越してきた外国人を中心にさらに買いが入る可能性もあるという。半面、「これまでの上昇を踏まえると調整があってもおかしくない水準」とみている。
午前の取引時間中には、北海道で新型コロナウイルスの新規感染者が250人規模となるとの見通しが伝わり、先物に売りが出る場面があった。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は、感染防止対策について「人々の個人の努力に頼るステージは過ぎた」と述べたと伝わった。ただ、午後は前日比プラス圏でのしっかりした動きが続いた。
業種別では不動産株の上げが目立った。三井不動産による東京ドームTOBのニュースをきっかけに、大型住居ビルやオフィスビル開発の先行き期待が膨らんだ。アイザワ証券投資顧問部の三井郁男ファンドマネジャーは「大手不動産開発企業が保有する土地の価値に対して株価がディスカウントされている分が調整されている動き」と指摘した。
- 東証33業種では不動産、精密機器、医薬品、非鉄金属、鉄鋼、電機、保険などが上昇
- 輸送用機器、銀行、石油・石炭、電気・ガスは下落

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