EUのバルニエ氏、対英交渉で27日ロンドン入りへ-なお根強い相違
Ian Wishart、Nikos Chrysoloras
更新日時
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バルニエ氏、通商合意の成立を必ずしも楽観視していない
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対面交渉を再開へ、ジョンソン英首相は合意はEU次第との見方
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英国と欧州連合(EU)は、交渉担当者の新型コロナウイルス感染を受けて中断されていた対面での通商協議を今週末に再開する。EUのバルニエ首席交渉官は、合意を妨げている主要な問題で依然として大きな相違があると警告した。
バルニエ氏は27日、EU27カ国の外交当局者との非公式会合で、通商合意の成立を特に楽観視してはいないが、あと数日間はこのまま努力を続けると述べた。協議に詳しい当局者が明らかにした。バルニエ氏は同日、ロンドン入りする。
バルニエ氏は「私とチームはもう隔離措置から明けた」とツイッターに投稿。「対面での交渉を継続できる」と述べた上で、「相変わらず重大な隔たりが残っている」と指摘した。
EU当局者の3人は、来週にも合意成立がなお可能だと話し、その翌週までもつれ込む可能性もあるとの見方を示した。
一方、ジョンソン英首相もバルニエ氏と同様の警告を発した。27日のテレビインタビューで、「乗り越えなければならない重大かつ重要な相違がまだあるのは明らかだ」と発言、「合意の可能性はほぼEU次第だ。EUが望むなら、成立できる合意はある」と語った。
原題:Barnier Heads to London for Brexit Talks, Warns of Disagreements、Johnson and EU Warn of Brexit Disagreements Before Talks Resume(抜粋)
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