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医療用手袋の世界最大手メーカーでコロナ集団感染、28工場が閉鎖へ

  • マレーシアの新規感染者の大半がトップ・グローブの施設に関連
  • 世界の手袋の7割弱を供給するマレーシア、景気回復への影響懸念

医療用手袋生産で世界最大手のマレーシア企業トップ・グローブで、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した。同国の主要な輸出品への影響ばかりでなく、ようやく見え始めた景気回復が脅かされる恐れがある。

  マレーシア政府は23日、トップ・グローブに国内28カ所の工場を段階的に閉鎖するよう命じた。同日のマレーシアでの新規感染者数は1884人だったが、このうちスランゴール州クランの同社施設での感染が1067人に上った。24日には国内全体で過去最多の2188人が新たに感染したが、半数以上を同社従業員寮に関連する地域のクラスターが占めた。

  同社は25日、感染者数の増加は検査を増やしたことが理由だと説明し、施設内の感染は2ー4週間以内に収束するとの見通しを示した。

Volunteers wearing protective suits distribute food to the

トップ・グローブの社員に食料を届けるボランティア。11月23日。

  マレーシアは世界で使用されるゴム手袋の約3分の2を供給する。新型コロナの感染再拡大は、同国の景気回復を損ねる恐れがある。

  マレーシア・ゴム手袋生産者協会は25日、不足が生じた場合でも補える「新たな生産能力が利用可能」なため、世界に向けたゴム手袋の供給に「深刻な支障が出ることはない」との声明を発表。一方、トップ・グローブのリム・ウィーチャイ会長は同日、記者団に対し、「手袋価格が上昇する可能性はある」と述べた。詳細には触れなかった。

  クラスターが発生した地域の従業員寮では、ネパールやバングラデシュなどの移民労働者数千人が暮らしており、マレーシアのゴム手袋業界を支えている。

原題:World’s Biggest Glove Producer At Risk as Pandemic Hits Home (1)(抜粋)

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