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ウォール街のヘッジ犯人説、理論的裏付け-9月と10月急落の元凶か

  • ディーラーのリスクヘッジが9、10月の2回の急落を増幅させた疑い
  • エクスポージャーバランス調整が日中ボラティリティーの一因と結論

ウォール街では「オプション市場が株価をかつてなく動揺させているのではないか」との臆測が広がっていたが、学術的な裏付けを2人の教授が示した。

  個人投資家が中心となって現物株の売買高に匹敵するデリバティブ(金融派生商品)取引ブームに拍車が掛かる中で、リスクヘッジを急ぐディーラーらが、ネットフリックスやマイクロソフトなどテクノロジー銘柄の今年のメルトアップ(急伸)を促したとされる一方、9月と10月の2回の急落を増幅させた疑いもある。

  インペリアル・カレッジ・ビジネススクールとザンクトガレン大学による新たな研究が、こうしたダイナミクス(力学)の動向を解明するヒントを与える。

  研究は過去20年の業界の構造変化の結果として、ディーラーによるエクスポージャーのバランス調整が、実際に日中ボラティリティーの一因になっていると結論付けた。

  デリバティブブームが市場の脆弱(ぜいじゃく)性を高めているとトレーダーは長年主張してきたが、この説を補強する最新の根拠となりそうだ。

  研究者らは1996年から2017年について、ドル建て未決済約定(建玉)平均が最も多い300のデリバティブ原資産株式と指数を調査し、ネガティブガンマ(オプションの売り持ち)状態のディーラーが株価の変動を増幅させる証拠を導き出した。

  シタデル・セキュリティーズやサスケハナ・インターナショナル・グループのようなオプション市場のマーケットメーカー(値付け業者)が、株価が動く際にリスク管理のため原資産の株式を売買する「ガンマヘッジング」と呼ばれる状態が問題の中心に位置付けられている。

  このメカニズムの働きは各社のエクスポージャーにもよるが、ネガティブガンマではディーラーは原資産が下がれば売り上がれば買い、「ポジティブガンマ」では安値で買い高値で売るのが一般的という。

The popularity of tech call options has highlighted role of dealer hedging
relates to ウォール街のヘッジ犯人説、理論的裏付け-9月と10月急落の元凶か

原題:Wall Street Dealers in Hedging Frenzy Get Blamed for Volatility(抜粋)

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