コンテンツにスキップする

リテール投資家らの終わらぬ饗宴-お気に入り銘柄は今年75%値上がり

個人投資家は、今年を通じて株式市場への信頼を失わなかった先見の明の成果を手に、バリュエーションを未踏の領域に押し上げた上昇相場への賭けを拡大させている。

  彼らの飽くなき投資意欲に、新型コロナウイルスの流行や米政権移行が足かせとなることはなく、例年は動きの少ない感謝祭の週に相場は最高値を更新、売買高は急増した。23、24両日の売買高は260億株を超え、前年同期を72%上回った。証券会社のウェブサイトには注文が殺到し、バンガードとメリルリンチは24日に取引プラットフォームが一時停止した。

  米国株への大量資金流入で取引インフラの能力に余裕がなくなりつつある。先週末の時点で11月の米上場投資信託(ETF)への流入額は約530億ドル(約5兆5400億円)に上った。ダウ工業株30種平均が初めて3万ドルを突破するのを狙ったかのようなタイミングだった。S&P500種株価指数の株価売上高倍率(PSR)は現在2.69倍とインターネットバブル期を上回っている。

  ファースト・アメリカン・トラストの最高投資責任者(CIO)、ジェリー・ブラークマン氏は「投資すべきではないとリテール投資家に思わせるようなことが今年は何も起こらなかった。下落するたびに個人投資家は買いに入り、その成果を得た」と指摘。「彼らは過去の成功に支配されている。それがうまく行っているなら変える理由はない」と語った。

Retail-favorite stocks are besting the pros's picks and the S&P 500

  ミネソタ州に住み建設作業員および食品宅配ドライバーとして働くアイデン・マクロスキー氏(23歳)は「取引を増やしている。多くはワクチン関連だ」と話す。 「市場が開いている間は、投資家が今何を考えているのだろうと考え続けなければならない」という。ワクチンのニュースはつかむべき新しい手掛かりだったと語った。

  リテール投資家の考えの中で正しかったのは、売り込まれた銘柄には大きな妙味があるということだ。11月にはオキシデンタル・ペトロリアムが84%、ボーイングが51%、カーニバルが48%、SLグリーン・リアルティが45%値上がりした。ギャップやフリーポート・マクモランなどは3月の安値から約4倍になっている。

  ゴールドマン・サックスのデータによれば、リテール投資家のお気に入り銘柄のバスケットは今年75%上昇。S&P500種を60ポイント余り上回り、ヘッジファンドのお気に入りの倍のリターンだ。

  ウェルズ・ファーゴ・インベストメントのシニア世界市場ストラテジスト、サミーア・サマナ氏は「押し目買いをやめないリテール投資家の今年の姿勢は奏功した。恐らく彼らは大胆になりレバレッジとリスクを高めている」と述べた。新型コロナワクチンのニュースとなお前向きな経済指標、油断のない米連邦準備制度の姿勢が全て、「押し目買いで失敗することはないという確信につながっている」と説明した。

S&P 500 is up more than 10% in November

原題:For Retail Stock Traders, This Is a Party They Can’t See Ending(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE