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Photographer: AMIR MAKAR/AFP
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米国の富裕層、第2のパスポートに関心強める-コロナ禍や選挙が影響

  • グーグル元CEOシュミット氏、キプロスの市民権を申請-現地紙
  • 選挙以降、顧客からの問い合わせが650%増加-市民権コンサル会社
This picture taken on May 31, 2020 shows a view of Chrysochous Bay from a house in Polis Chrysochous, on the western edge of Cyprus, as tourist lots remain vacant due to the COVID-19 coronavirus pandemic. - Cyprus opens back up for international tourism on June 9, with airports welcoming visitors after an almost three-month shutdown, and a bold plan to cover health care costs for visitors. But with arrivals expected to be down by 70 percent this year due to the chaos brought by the COVID-19 pandemic, it's a leap of faith for the small Mediterranean holiday island. (Photo by Amir MAKAR / AFP) (Photo by AMIR MAKAR/AFP via Getty Images)
Photographer: AMIR MAKAR/AFP

アルファベット傘下グーグルの元最高経営責任者(CEO)エリック・シュミット氏は、スーパーヨットやビジネスジェット機、マンハッタンのペントハウスなど、米国の超富裕層が持つ典型的な資産は何でも所有している。そんな同氏は最近、新たな資産として2つ目のパスポートを手に入れた。

  キプロスの新聞に先月掲載された発表によると、シュミット氏(65)はキプロスの市民権を申請した。この件はリコードが最初に報じていた。

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エリック・シュミット氏

  これまで、外国人に特別に市民権を与える「ゴールデンパスポート」を求める米国人は少なかった。こうした制度は中国やナイジェリア、パキスタンなど、米国に比べて渡航の自由が限られている国々の市民が主な対象だったからだ。

  しかし、そうした状況は変化している。業界関係者によると、最近では米国からの問い合わせが殺到しているという。

  キプロス政府の広報担当者はコメントを控えた。シュミット氏の関係者にもコメントを求めたが、返答は得られていない。ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、同氏の資産総額は190億ドル(約1兆9860億円)に上る。

  ゴールデンパスポートに対する米国人の関心は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)よりも前に高まっていたが、感染第2波の拡大でロックダウン(都市封鎖)措置などが再び導入される中、移動の自由を維持する方法として需要に拍車が掛かっている。

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選挙も影響

  米国の大統領・議会選挙も第2のパスポートへの関心を高めた。バイデン次期大統領は選挙期間中に民主党内の一部から出ていた富裕税の導入は拒んでいるが、同氏の提案は多くの米国民が投資利益にかかる税金を低く抑えたり、もしくは完全に回避したりする方法を覆す可能性がある。

  また、市民権コンサルティング会社のエイペックス・キャピタル・パートナーズによると、一部には社会不安への懸念を理由に2つ目のパスポートを検討している人もいる。今月の選挙以降、同社への顧客からの問い合わせは650%増加したという。

  同社創業者のヌリ・カッツ氏はインタビューで「中国や中東、ロシアの顧客が話しているのと同じ内容を言ってくる米国人からの関心がある」と説明。こうした米国人顧客からは「今すぐ米国を離れることはないが、心配なので念のため何か別のものを持っておきたい」との声が聞かれるという。

原題:
Rich Americans Are Increasingly Looking for Second Passports (1)(抜粋)

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