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低金利政策試されるブラジルと利下げ余地のメキシコ-消費者物価受け

  • ブラジルのインフレ率は1年前と比べ4.22%上昇、物価目標上回る
  • メキシコの消費者物価は3.43%上昇、中銀の目標レンジ上限下回る

ブラジルとメキシコは今月、消費者物価の動向が分かれている。ブラジルではインフレ加速で政策金利を過去最低水準に維持する方針の中央銀行が難しいかじ取りを迫られ、メキシコでは伸び鈍化で利下げ余地が生じる格好となっている。

  ブラジル地理統計資料院(IBGE)が24日発表した11月中旬の拡大消費者物価指数(IPCA-15)は1年前と比べ4.22%上昇と、当局が2020年の物価目標とする4%を2月中旬以来初めて上回った。一方、メキシコの11月前半の消費者物価指数(CPI)が3.43%上昇と、伸び率はブルームバーグがまとめたアナリスト予想の下限に届かず、中銀の目標レンジ上限を下回った。

Brazil's annual inflation speeds up while Mexico's eases

  新型コロナウイルス感染拡大によるリセッション(景気後退)に見舞われ、ブラジルとメキシコは経済成長を促す計画の中心に低金利政策を位置付けてきた。だが、最近の消費者物価の動向により、金融政策の見通しに混乱が生じている。

  ブラジルでは食品と燃料の値上がりを背景にインフレが加速し、政策金利を2%に維持する中銀の方針が試されることになる。ロベルト・カンポス・ネト中銀総裁は24日遅くインフレは引き続き抑制されており、物価の上昇圧力は一時的なものだと指摘した。

  メキシコ銀行(中央銀行)は12日、政策金利を据え置き、今年9月の前回会合まで11会合連続となっていた利下げサイクルを停止した。ただ、米「ブラックフライデー」に似た11月半ばの12日間にわたる大幅な値引きセールにより食品以外の商品の価格が抑えられたほか、果物と野菜の価格も値下がりしている。

原題:Inflation Tests Brazil’s Low Rates, Gives Mexico Room to Cut (1)(抜粋)

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