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国債追加発行に気をもむ債券市場、コロナ感染拡大で3次補正は膨張か

新型コロナウイルス感染拡大による経済の影響が深刻化する中、債券市場の関係者は、政府が取り組む2020年度第3次補正予算に関連した国債発行の行方に気をもんでいる。主な注目点は、追加発行の金額と年限別にどう振り分けられるかだ。

  例年であれば政府は12月中旬から下旬に来年度予算を閣議決定する。今回の補正予算は来年度予算と一体の15カ月予算になる可能性が高い。財務省は26日に国債市場特別参加者会合と国債投資家懇談会を開き、議論内容を反映し国債発行計画を策定する。以下は債券ストラテジストの見方。

◎三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト

  • 予備費活用を想定しても追加の国債発行は10兆円を上回る公算
  • 一部で主張された30兆~40兆円規模に膨らまない可能性が高まったことは債券市場にポジティブだが、1-3月中に10兆円以上の追加国債を消化することへの警戒は残る

◎バークレイズ証券の海老原慎司ディレクター

  • 予算規模が20兆円近傍に落ち着くのであれば、前倒借換債の活用や短期国債の減額幅の調整等によって十分対応可能
  • 来年度国債発行計画で追加の国債発行額がストレートに利付国債の市中増発につながることにはならない

◎SMBC日興証券の森田長太郎チーフ金利ストラテジスト

  • 世耕自民党参院幹事長が主張する30兆~40兆円といった規模には否定的な見方が多いともされており、現下の経済実勢を踏まえた妥当な線に落ち着いてくる流れのようだ
  • カレンダーベースの国債増発規模は10兆円超になると予想されるが、基本的には全額を短期国債の発行によって行う可能性が高い

備考:政府・与党は、3次補正予算案の規模について20兆円超とする方向で検討していることが分かった、と24日付の産経新聞が報じた

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