ゴールドマン、パリで株取引プラットフォーム開設へ-英離脱後に備え
Viren Vaghelaゴールドマン・サックス・グループは、欧州株取引のためのプラットフォームを開設する計画だ。英国が欧州連合(EU)を離脱した後もロンドンで欧州株を扱えるような合意ができない場合に備える。
ゴールドマンはフランスの監督当局に「SIGMA・X欧州」という取引プラットフォームをパリに開設する許可を申請した。同社が明らかにしたもので、当局の承認が得られれば来年1月4日より前に稼働させる予定だという。

ゴールドマン・サックスのエリザベス・マーティン氏
「当社が想定する英離脱後の欧州と英国の流動性状況の変化に、全ての顧客が対応できるための機能を整えておくことが非常に重要だ」と、先物・株式電子取引世界責任者のエリザベス・マーティン氏がインタビューで述べた。
英国はEU内投資家に大半の欧州株について取引の場を提供する自動的な権利を年末に失う。この混乱を防ぐため、EU内の都市に取引プラットフォームを設置したCBOE欧州やロンドン証券取引所グループなどの競合にゴールドマンも追随する。マーティン氏は、ロンドンがEU株の取引量の大半を失うと考えていると語った。
SIGMA・X欧州はダークプールと呼ばれる私設取引システムおよび定期的なオークションブックを運営する。EUの包括的な規制、第2次金融商品市場指令(MiFID2)の下にある全ての欧州拠点企業の株式を受け入れ、15市場でEU株の取引を開始する。ロンドンにある従来からのSIGMA・Xは英国とEU株の両方を引き続き扱う。
原題:
Goldman Sachs to Start Paris Trading Venue as Brexit Approaches(抜粋)
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