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サーベラス、CDO類似の商業用不動産ローン裏付け債券の発行棚上げ

  • 投資家は3.9億ドルの債券発行で高めの利回りを求めていた-関係者
  • 流動性の低迷やレポ市場の状況変化、コロナ禍も背景

米プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメントは、商業用不動産ローンを裏付けとしたジャンク級(投機的格付け)に近い証券を束ねた最上級格付けの新たな債券3億9000万ドル(約400億円)相当の発行を棚上げにした。事情を知る複数の関係者が明らかにした。

  非公開情報だとして関係者が匿名を条件に話したところによれば、この発行に当たって投資家は高めの利回りを要求していた。流動性の低迷やレポ市場の状況変化も発行が難航した理由だという。

  9月下旬にマーケティングを開始したこの案件は、その仕組みが債務担保証券(CDO)を想起させたため関心を集めていた。複雑な住宅ローン投資で構成されたこれらの債券は2000年代に普及したが、ローンが焦げ付いた08年に金融システムに破滅的打撃を与える一因となった。

  商業用不動産市場は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)のあおりで打ちのめされている。調査会社トレップのデータによれば、証券化された商業用不動産ローンの約9%が8月に延滞となった。新型コロナ感染拡大の中、ショッピングモールでは買い物客が減り、ホテルの利用も減少した上、オフィスより在宅での勤務が増加したことが背景にある。

  サーベラスの担当者のほか、ブックランナーのドイツ銀行とJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴはいずれもコメントを控えた。

原題:
Cerberus Said to Shelve Commercial Mortgage Bond That Mimics CDO(抜粋)

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