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バフェット氏、日本の商社株投資が奏功-バリュー株へのシフトで

  • 商社株は11月に入り急反発、景気回復観測から割安な循環株に買い
  • 景気循環株・バリュー株への世界的なローテンションに連動とAMP

バリュー株への世界的なローテーションに伴い、資産家ウォーレン・バフェット氏による日本の商社への60億ドル(約6200億円)規模の投資が奏功している。

  バフェット氏率いる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイは8月、伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅の5大総合商社の株式取得を発表。11月に入り5社の株価は最低でも8%上昇し、中でも住友商事は15%余り上げている。

  9-10月の2カ月では5社全てが値下がり。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で商品需要が損なわれた上に、投資家がバリュー株よりグロース株を選好する傾向が続いたためだ。

Japan's shosha are back in black after a months-long swoon

  その後、新型コロナワクチン開発を巡る高揚感を背景に世界経済の回復について楽観的な見方が強まると、割安になった景気循環株が買われるようになった。そうした銘柄は日本市場に多く存在する。バフェット氏の5大商社株取得は、同氏の日本投資としては過去最大級だった。

  AMPキャピタル・インベスターズのダイナミック市場責任者ネーダー・ナエイミ氏は商社株の最近のアウトパフォーマンスについて、アジアや世界におけるバリュー株・景気循環株へのより広範なローテーションと連動しているとみている。

  同氏は「利益を上げていても景気循環銘柄は完全に取り残されていた」と指摘。「世界に過剰なマネーサプライが十分存在すると、忘れられていた分野で再評価の余地が大きく生じる。バフェット氏の商社株投資がそれを反映している」と述べた。

  ライトストリームリサーチの創業者、ミオ・カトウ氏は、バフェット氏という裏付けがあれば日本にあまり詳しくなくても商社株が買いやすくなると分析。市場動向が示唆するほど強い楽観が本当に存在しているわけではないのだろうとしながらも、テクノロジー株主導の上昇から取り残され、さらにロックダウンで打撃を受けた銘柄にとって、ポジティブな要因は徐々に増えているとの見方を示した。

原題:Buffett Japan Wager Paying Off in Value Switch: Taking Stock (1)(抜粋)

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