コンテンツにスキップする

ファクター投資の英クオンツファンド、運用資産が18年から92%縮小

  • システマティック・トレーディングがかつてない相場変動を経験
  • 先週のリスクオンの動きが追い打ち、基準価額が大幅下落

イアン・ヘスロップ氏が、クオンツ戦略の今年の成績不振を挽回するには、市場の潮目が変わる必要がある。

  英ジュピター・ファンド・マネジメントで運用に携わるヘスロップ氏にとって、先週起きたリスクオンの大きな動きは、むしろさらなる追い打ちとなった。世界市場が新型コロナウイルスワクチンを巡る好材料に沸く中で、同氏が運用する「グローバル・エクイティー・アブソリュート・リターン・ファンド」の基準価額は過去最大の下落に見舞われ、運用資産額は13億ドル(約1350億円)に落ち込んだ。

  わずか2年余り前の2018年7月時点では、運用資産額は160億ドルと、小口投資家の間で人気の高いファクター投資の分野で有数の規模を誇っていた。運用資産額はその後92%縮小した計算になる。

  ヘスロップ氏は、挽回の糸口があるかほとんど自信が持てないでいる。株価の上昇ペースやどの程度割安かといったファクターで銘柄を分析する同氏のシステマティック・トレーディングは、かつてないボラティリティー(変動)を経験している。

  特に人気の高い株式トレードに資金を出し入れする投資家の群れが、ルールに基づいて投資を行う自分のようなファンドマネジャーを苦しめていると同氏は指摘した。

  ヘスロップ氏は電話取材でこうした変動について、「純粋なリスクファクターではなく、トレーディング主導の動きだ。トレーディングは必然的に予測が一層難しい」と語った。

  ロングとショート両方のポジションを取る同氏のファンドは年初来のドル建てリターンがマイナス4.8%と低迷し、このままいけば3年連続でマイナスとなる。AQRキャピタル・マネジメントも資金が流出する中で、5本の投信をラインアップから外すことが17日に分かった。

The fund's outflows have quickened amid underperformance

原題:
Quant Fund Shrinks 92% From 2018 Peak in Factor-Investing Crisis(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE