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ウォール街、先送りした人員整理再開-来年さらに厳しい合理化も

更新日時
  • 人員削減休止がコスト削減の先送りにすぎなかったことを示す兆候か
  • 米銀上位6行の人員は1-9月に過去10年で最も多い約2万人増加

ウォール街における雇用の安定は長続きしなかった。

  ゴールドマン・サックス・グループが、過去3カ月で2回目となる数百人規模の人員削減を予定していると事情に詳しい関係者が明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大の下での人員整理休止が、コスト削減の先送りにすぎなかったことを示す新たな兆候といえる。

  ゴールドマンと主要なライバルは、少数の人員を減らし始めたが、2021年はさらに厳しい合理化が予想される。

ゴールドマン、人員削減の第2ラウンドを計画-コロナで一時停止後

  新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の下で社員や行員の雇用を保障する公約に加え、自然減の縮小、新卒の採用継続という要因が重なり、米銀上位6行の人員は今年1-9月に約2万人増え、過去10年で最も急激な増加となった。

  しかし、パンデミックが長期化する中で、上位6行のうちゴールドマンのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)と、ウェルズ・ファーゴのチャールズ・シャーフCEOは、コスト削減計画に再び目を向け始めた。来年2月にシティグループのCEOに就任するジェーン・フレーザー氏にも経営効率化の責務が課される。

  大量の取引が殺到した結果、金融機関のウォール街部門にとって、今年は過去10年で最良の年となったが、それが来年も続くか疑わしい。

  管理職専門の人材あっせん会社クエスト・グループのマネジングディレクター、マイケル・ネルソンは「ウォール街で勤務する人員は来年末時点で少なくなっているだろう。今年の投資銀行の収益性にもかかわらず、各行は来年に非常に大きな不安を抱いている」と語った。

  上位6行のうち年初来で株価が上昇しているのはモルガン・スタンレーだけで、4行は16%余り下げ、投資家からの圧力を経営幹部は感じ始めている。S&P500種株価指数はこの間11%上昇した。

  JPモルガン・チェース(0.2%減少)を除く5行の人員は、いずれも今年2000人余り増えた。バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、人員削減を年内行わないという約束をこれまで守っている。

Rare Climb

The workforce of the biggest banks has grown amid pledges not to cut jobs

Source: Company filings

Note: 2020 figure is through Sept. 30.

原題:Wall Street Turns Eye to Cuts After Headcount Swells in 2020 (1)(抜粋)

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