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JAL:増資で最大約1826億円を調達へ、公募価格を1916円に決定

更新日時
  • ワクチン試験結果などで株価上昇、公募価格は18日終値比で3%安
  • 個人・機関とも投資家の需要旺盛、コロナ後見据えた増資目的に評価

日本航空(JAL)は18日、増資の公募価格を1916円に決定したと発表した。調達額は最大約1826億円となる。新型コロナウイルスの終息後を見据えた増資の目的に個人や機関投資家の需要は旺盛で、公募価格は同日のJALの株価終値比で3%のディスカウントとなり、調達予定価格は当初の想定を100億円以上上回る。

  発表資料によると、調達資金はオーバーアロットメントによる売り出し分も含めて11月26日と12月23日の2回に分けて支払われる。増資計画を公表した11月6日の時点では最大約1680億円としており、146億円増えることになる。

  新型コロナワクチン試験で良好な結果が出たことでJALの株価も6日からこれまでに7%程度上昇。同社の木藤祐一郎財務部長は記者団に対して、増資に踏み切った経営姿勢に「市場から一定の評価」があったと考えているとした上で、「外部要因にも恵まれた」と述べた。当初予定から上積みされた調達分は有利子負債の返済に充てるという。

  同社は増資の目的について、増資で調達する資金のうち800億円をエアバスA350型機の導入に充て、既存の主力大型機ボーイング777型機と入れ替えることで二酸化炭素(CO2)の排出削減や燃費向上による収益性の向上に取り組むとしている。

  木藤氏はコロナ禍に拡大路線へかじを切ろうとしているわけではなく、リストラなどを進める他社と比べて終息後に相対的に有利な位置に立つことを目指していると説明。具体的な目標として、格安航空会社(LCC)事業の強化などをあげ、ジェットスタージャパンなどすでに提携しているLCCへの出資を高めることになるかもしれないとした上で「よく話し合って今後決めていきたい」と述べた。

(発表の詳細やJAL側のコメントなどを追加して更新します)
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