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ECB、刺激策は量より質で判断を-債券購入への過度の期待警戒

欧州中央銀行(ECB)当局者らは次に打ち出す景気刺激策について、投資家が規模にばかり注目せず全体を見てくれることを望んでいる。

  ECBは12月に追加の金融緩和を発表すると期待されている。ラガルド総裁ら当局者は公に発言する機会を生かして、その措置の目的は資産購入と銀行への低利融資の両方によって危機の期間を通じて借り入れコストを低く抑えることだと周知させようとしている。

ラガルドECB総裁(ブルームバーグ・ニューエコノミー・フォーラムで)

出典:ブルームバーグ)


  総裁は17日にブルームバーグ・ニューエコノミー・フォーラムで、「本当に重要なのは、金融環境が安定していて、景気回復が始まった時にそれを支えることだ」と述べたほか、経済を運営する者は「一定のファイナンス環境がそこにあることだけでなく、それが十分長い期間利用可能であることを知る必要がある」と語った。

  期間を強調する発言は、一部エコノミストが予想する5000億ユーロ(約62兆円)以上の債券購入規模拡大に対する期待を抑えることが目的かもしれない。

Purchase Pace

ECB is shifting attention to duration of monetary stimulus

Source: ECB, Bloomberg calculations

  いずれにせよ、総裁らは大規模な国債購入を政策の中心に据えてきたECBの行動に慣れている投資家を納得させるという難題に直面している。

  ABNアムロのエコノミスト、ニック・コーニス氏は「当局は明らかにパッケージを考えており、恐らく市場がただ1つの数字に注目することを心配しているのだろう」と述べた。

  当局者からのメッセージはおおむね、債券購入で最も重要なのは時間枠と運用方法、そして政策パッケージの中での位置付けであり、パッケージ内の他の要素が影響力の面で債券購入よりも大きい可能性があるというものだ。

  チーフエコノミストのレーン理事は今週、「重要なのは全体の数字ではない」とポルトガルのテレビ番組で述べていた。

(ニューエコノミー・フォーラムはブルームバーグ・ニュースの親会社であるブルームバーグ・エル・ピー傘下のブルームバーグ・メディア・グループが主催) 

原題:
ECB Wants Next Stimulus to Be Judged on Quality, Not Quantity(抜粋)

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