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債券より通貨が優れたヘッジ手段か、超低金利の世界で株価下落に備え

  • 外為市場に代替ヘッジ求める投資家が増える可能性、コスト低下で
  • 株式6割・債券4割という伝統的なポートフォリオ戦略の危機

債券はかつてのように株式下落に備えるヘッジ手段と言えなくなってきた。むしろ、外国為替市場に答えを求める投資家がますます増える可能性がある。

  世界中で金利がゼロ近辺となり、オーストラリア・ドルやノルウェー・クローネなど、世界の成長見通しに通常連動する通貨をショート(売り持ち)にするコストは以前よりはるかに割安になった。こうした通貨の多くが備えていた米ドルなどに対する大幅なプレミアム(上乗せ金利)は劇的に縮小している。

  JPモルガン・チェースによれば、豪ドルとノルウェー・クローネは過去5年、株式相場と同じ方向に動く傾向にあった。こうした循環的成長への相関は続いているように見受けられる。同時に、両通貨をショートにしても金利差の面で投資家が失う部分はほとんどない。

  一方で世界の国債相場は相対的にレンジ取引にとどまっており、株価下落のショックを吸収する能力が低下。株式6割・債券4割という伝統的なポートフォリオ戦略が危機にひんしている。

  JPモルガンのストラテジスト、ミーラ・チャンダン氏は17日のリポートで、「国債利回りがゼロに近づくのに伴い、ボラティリティーイベントに対する感度が下がり、ヘッジ手段としての有効性が低下している」と指摘。 「このため代替ヘッジを求める投資家が為替市場に関わる度合いが増える可能性がある」と指摘した。

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原題:
FX May Be a Better Hedge Than Bonds in a Near-Zero World (1)(抜粋)

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