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中国の社債不安で国債も値下がり-デフォルト相次ぎ国有企業巡り懸念

  • 中国10年債は7カ月連続の下げとなる方向-07年以来の長期下落局面
  • 半導体の紫光集団と自動車メーカーの華晨汽車集団がデフォルト

中国で社債デフォルト(債務不履行)が相次ぎ、自国の国債需要にも影響を及ぼしている。市場関係者は国債の値下がりが年内は続くとみている。

  中国の10年物国債は11月に7カ月連続の下げとなる方向。実際にそうなれば2007年以来の長期下落局面となる。一方、10年債利回りは1年ぶりの高水準まで上昇し、テクニカル指標は中国の国債が今年7月以来の強い売り圧力に見舞われていることを示唆している。

Selling momentum for Chinese bonds is the strongest since July

  相場下落の背景には国内の銀行が最近の相次ぐ社債デフォルトや今年残り2カ月で9000億ドル(約93兆7000億円)規模の流動性が不足するという課題に直面しているにもかかわらず、中国当局が景気回復を受けて金融政策の引き締めに転じるとの懸念がある。

  中国人民銀行(中央銀行)は16日、差し引き2000億元(約3兆1800億円)の資金を供給したが、流動性不足を巡る不安を払拭(ふっしょく)することはできなかった。トレーダーの短期金利見通しを示す指標は10カ月ぶりの高水準近くで推移している。

  方正証券の債券アナリスト、斉晟氏(北京在勤)は「利回り上昇は今後も続くだろう。年内に金利低下に転じるのは非常に難しい」と指摘。「社債デフォルトで金融機関は顧客の資金返還に対処するため現金の確保を余儀なくされており、国債の需要は相当弱い」と話す。

  清華大学が支援する半導体メーカーの紫光集団と自動車メーカーの華晨汽車集団が相次いでデフォルトとなり、国有企業とその取引行の信用状況を巡る懸念が広がった。金融機関は最も流動性が高い国債を売って資金確保に動く可能性がある。

中国の有力企業、相次ぎデフォルト-紫光集団と華晨汽車集団

  10年債利回りは17日に3.28%に上昇し、相対力指数(RSI)は14日ベースで72.5に達した。70を上回ると一部のトレーダーには売られ過ぎのシグナルとなる。今年7月はRSIがこの水準を突破後2週間で利回りが約20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下した。

原題:
China’s Credit Jitters Deepen a Selloff in Government Bonds(抜粋)

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