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英EUが来週初めに合意も、自由貿易交渉-「着地点」見え政治決断か

更新日時
  • 日時は決まっていないが23日にも交渉打開を発表する可能性と関係者
  • 英は漁業権などで譲歩を覚悟する政治決断が必要になると予想される

英国の欧州連合(EU)離脱後の自由貿易協定(FTA)締結と安全保障体制の合意を目指す交渉が、来週初めに妥結する可能性が出てきた。

  協議の事情に詳しい複数の関係者によれば、正確な日時は決まっていないが、23日にも交渉の打開を発表する可能性に当局者は備えている。

  関係者によると、それでも障害となっていた問題で隔たりが残っており、協議が不調に終わることもあり得る。英国には漁業水域へのアクセスなどで譲歩を覚悟する大きな政治決断がなお必要になるとEU当局者は予想している。

  アイルランドのマーティン首相は17日、ブルームバーグ・ニューエコノミー・フォーラムで、合意を巡る「着地点」が交渉チームには見えていると発言。妥結できなければ「全員にとって政治的打撃が大きい」との認識を示した。

  英大衆紙サンも16日時点で、英側の交渉責任者デービッド・フロスト氏が、24日にも妥結の可能性がある着地点が見つかったとして、来週初めの合意に備えるようジョンソン首相に伝えたと報じていた

  英国のEU離脱移行期間が終了する年末までの合意に向けた行程表は次の通り。

11月16日月曜ブリュッセルで協議が再開された
11月19日木曜EU首脳会議をバーチャル形式で開催
11月20日金曜EU加盟27カ国の大使級会合で、バルニエ首席交渉官が協議の進ちょく状況を説明。その後ジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長との電話会談の可能性があるが、確認されていない
11月23日月曜ロンドンで協議を再開。週の初めに行き詰まりを打開し、合意に達することを当局者らは期待
12月10〜11日木、金曜EU首脳会議。これまでに協定が締結されない場合、英国の単一市場からの無秩序な離脱への備えが重要な意味を持つだろう
12月16日水曜日欧州議会が協定に関する採決を予定。クリスマスと新年の間にずれ込む可能性も
12月31日木曜日英国のEU離脱移行期間が終了。通商協定が締結されない場合、年明け後は世界貿易機関(WTO)の条件に基づくEUとの貿易に自動的に移行する

アイルランドのマーティン首相

出典:ブルームバーグ

(ニューエコノミー・フォーラムはブルームバーグ・ニュースの親会社であるブルームバーグ・エル・ピー傘下のブルームバーグ・メディア・グループが主催)

原題:Brexit Negotiators Zero In on a Deal as Soon as Next Week (3)、U.K.’s Frost Tells Johnson to Prepare for EU Deal Next Week: Sun(抜粋)

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