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習政権で米中関係一変、長期統治が問題の根底に-クリントン元大統領

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  • 米国は対中アプローチで同盟国との協調を深める必要
  • ブルームバーグ・ニューエコノミー・フォーラムで発言

中国の習近平国家主席が狙う長期統治が米中関係を一変させ、来年1月に始動するバイデン米政権と米国の同盟国は中国への対応でより協調したアプローチが必要になるとクリントン元米大統領が指摘した。

  ブルームバーグ・ニューエコノミー・フォーラムに出席したクリントン氏はブレア元英首相との対話の中で、米国は欧州各国や環太平洋連携協定(TPP)に加わるアジア諸国といったパートナーに協力を求めることで、対中交渉の立場を強化できると述べた。米国は当初、TPP協議に参加していたが、トランプ政権下で離脱した。  

Key Speakers At The Bloomberg Global Business Forum

ビル・クリントン氏

撮影:Mark Kauzlarich / Bloomberg

  習政権は憲法改正を通じ国家主席の任期制限を撤廃しており、習主席の統治が長期化する可能性がある。共産党総書記でもある習主席は先月の第19期中央委員会第5回総会(5中総会)で、2035年までに国内総生産(GDP)を倍増させる方針を打ち出した。

  クリントン氏は「古い中国の制度は決して民主主義ではなかったが、まだ十分な議論や遊び、オープンさが担保されていた。定期的に指導部が交代したからだ。今は中国を預かる人物が生涯にわたりその地位にとどまるつもりのようで、本質的にこれが状況を変えている。だがわれわれは改善に向けた取り組みを行わないままに、全てが悪化することを受け入れるべきでも想定すべきでもない」と論じた。

  同氏は中国による香港の自由抑圧と中国西部でのイスラム教徒強制収容を巡り米中政府間にある「明白な対立」に触れながらも、気候変動と新型コロナウイルス感染症(COVID19)のパンデミック(世界的大流行)では「是が非でも協力する必要性」があると語った。

  ニューエコノミー・フォーラムは、ブルームバーグ・ニュースの親会社ブルームバーグ・エル・ピーの1部門、ブルームバーグ・メディア・グループが主催している。

原題:Bill Clinton Says China’s Direction Under Xi Upended U.S. Ties(抜粋)

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