コンテンツにスキップする

シンガポール首相、米中「休戦」をバイデン次期政権に呼び掛け

From
  • バイデン氏は中国と建設的関係を模索すべきだとリー首相は指摘
  • 米国がトランプ政権より前の世界観に戻るかどうかは分からない

シンガポールのリー・シェンロン首相は、過去4年間の米中関係に「かなりの激動」があったとした上で、バイデン次期米大統領は中国との「全体的に建設的な関係」の発展に目を向けるべきだと指摘した。ブルームバーグ・ニュースのジョン・ミクルスウェイト編集主幹とのインタビューで述べた。

  ニューエコノミー・フォーラムに出席したリー首相は、米中間の新たな枠組みにより、貿易や安全保障、気候変動、北朝鮮問題および核不拡散などで「見解が異なる分野を抑制しつつ、共通の利益がある分野を発展させる」ことが可能になると指摘。「冷戦方式」の分断の試みは全面的に否定した。

relates to シンガポール首相、米中「休戦」をバイデン次期政権に呼び掛け

シンガポールのリー・シェンロン首相

  既にバイデン氏に祝辞を送っている同首相は「私たちは皆、米国と協力したい。活気に満ちた他の国々とも力を合わせ、地域内で協力したい」と述べた。

  また、中国側は米国との「衝突」を望んでいないものの、多くを譲歩することもなさそうだと指摘。トランプ大統領の「米国第一」の世界観により、米国が世界の安定維持にどれほど広く関心を持っているかについての認識が米国内外で変化したとの見方も示した。

  「米国が以前の立場に戻り、そうした立場を取っていると他国が確信するようになるにはいくらか時間がかかると思う。確かに短期的には、そして中国との関係で言えば、それが完全に戻ってくることはないかもしれない」と述べた。

  一方で「米国では、中国を戦略的脅威とみなすコンセンサスがほぼ常識化し、疑う余地がなくなってきている」と指摘。「バイデン政権もしくは万が一トランプ政権だとしても、それを無視し、過去数年間に何も起きなかったかのように進めていくのは非常に難しいだろう」と語った。

(ニューエコノミー・フォーラムはブルームバーグ・ニュースの親会社であるブルームバーグ・エル・ピー傘下のブルームバーグ・メディア・グループが主催) 

原題:
Singapore PM Calls for U.S.-China Truce After ‘Tumultuous’ Years(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE