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11月16日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎米国市況:ダウ平均が最高値、ドル下落-ワクチン開発進展で

  16日の米株式相場は続伸。ダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数が過去最高値で引けた。新型コロナウイルスのワクチン開発を巡る前向きなニュースが好感され、経済活動再開との結びつきが強い銘柄が急伸。対照的に、巣ごもり需要に支えられるハイテク銘柄は振るわなかった。

  • 米国株は続伸、ダウ平均とS&P500が最高値で引ける
  • 米国債は小動き、10年債利回り0.91%
  • ドル指数が続落、ワクチン巡るニュースでリスク選好
  • NY原油は反発、ワクチン開発進展で需要増に期待
  • NY金ほぼ変わらず、ワクチンと景気対策の見通しで綱引き

  米モデルナはこの日、新型コロナワクチン候補が第3相臨床試験で94.5%の確率で効果を示したとの暫定分析結果を発表。同社の株価が10%近く上昇したほか、クルーズ船運営会社や航空会社など、経済活動再開の恩恵を受ける銘柄の上昇も目立った。一方、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは下げ、ナスダック100指数の重しとなった。

  S&P500種は前週末比1.2%高の3626.91。ダウ平均は470.63ドル(1.6%)高の29950.44ドル。ナスダック総合指数は0.8%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.91%。

  プリンシパル・グローバル・インベスターズのチーフストラテジスト、シーマ・シャー氏は、「きょうのワクチンのニュースを受け、投資家はコロナ感染者急増にさほど気を取られることなく、2021年に向けて形成されつつある強力なダイナミクスを意識できるようになる」と指摘。「この散々な1年が終わりに近づく中、金融緩和政策や財政刺激策、経済成長の持ち直しなど、投資家が楽観を強める理由は多くある」と語った。

  外国為替市場ではドルが主要10通貨のほぼ全てに対して下落。モデルナのワクチン治験結果を受け、リスク選好の流れが強まった。原油などのコモディティー(商品)が上昇する中、資源国通貨が特に値上がりした。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下。一時は2年ぶり低水準近くまで下げた。ドルは対円で0.1%安い1ドル=104円58銭。ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.1852ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は上昇。1週間ぶりの大幅高となった。モデルナのワクチンが高い有効性を示したことから、原油需要拡大への期待が強まった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は1.21ドル(3%)高い1バレル=41.34ドルで終了した。ロンドンICEの北海ブレント1月限は1.04ドル高の43.82ドル。

  ニューヨーク金先物相場はほぼ変わらず。モデルナのワクチンに関する明るいニュースが出て、金はいったん売られたが、さらなるロックダウンや大規模な経済対策が実施される見通しも意識され、押し目買いが入った。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は1.60ドル(0.1%)高い1オンス=1887.80ドルで終了した。

原題:Dow Average Climbs to Record on Vaccine; Oil Gains: Markets Wrap(抜粋)

Dollar Falls as Vaccine News Boosts Risk Appetite: Inside G-10(抜粋)

Oil Climbs With Vaccine Optimism Lifting Broader Markets(抜粋)

Gold Erases Losses as Traders Weigh Vaccine and Stimulus Outlook(抜粋)

◎欧州市況:株は続伸、2月末以来の高値-ドイツ債はほぼ変わらず

  16日の欧州株は続伸。米モデルナが開発する新型コロナウイルスワクチン候補の良好な臨床試験結果を受けて、リスク志向が一段と高まった。資産売却や合併協議を手掛かりにスペインの銀行株が上昇した。

  ストックス欧州600指数は1.2%上昇し、2月26日以来の高水準で取引を終えた。銀行や自動車メーカー、エネルギー株などこれまで売られたシクリカル銘柄が特に上げた。モデルナの暫定分析結果によると、大規模な第3相臨床試験で同社製ワクチンは94.5%の確率で効果を示した。コロナ禍で株価を伸ばしていた食材宅配企業ハローフレッシュやオンラインスーパー、オカド・グループは下落した。

  スペインのビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)は米部門を116億ドル(約1兆2100億円)で売却することに合意し、この売却益で競合のサバデル銀行の買収を狙うとの観測が高まった。スペインの銀行株は値上がりし、欧州全体の銀行株を押し上げた。欧州株式市場引け後にBBVAはサバデル銀行と合併協議中だと発表した。

  欧州債はドイツ債が変わらず。モデルナのワクチン候補のニュースを材料とした安全逃避買いの巻き戻しによる下げを埋めた。

  イタリア債は上昇。一時は上げを失っていた場面もあった。ドイツ債とのイールドスプレッドは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して119bp。

  英国債の利回り曲線はベアスティープ化が後退した。

  ドイツ10年債利回りはマイナス0.54%で変わらず。フランス10年債利回りは1bp低下してマイナス0.31%、イタリア10年債利回りは2bp下げて0.65%。

原題:Bunds Fade Vaccine-Driven Haven Unwinds: End-of-Day Curves、European Stocks Surge to February High on Moderna Vaccine Study(抜粋)

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