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Photographer: Hans Pennink/AP Photo
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モデルナの新型コロナワクチン、感染予防に高い効果-暫定結果

更新日時
  • 大規模な第3相臨床試験で94.5%の確率で効果を示した
  • 「重症化に関するデータに最も興奮」-バンセルCEO
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Photographer: Hans Pennink/AP Photo

バイオテクノロジー企業の米モデルナは16日、新型コロナウイルスのワクチンが大規模な第3相臨床試験で94.5%の確率で効果を示したとの暫定分析結果を発表した。パンデミック(世界的大流行)を抑え込むのに役立つ強力なツールの開発を急ぐ科学者と製薬会社の取り組みが、実を結びつつある。

  米ファイザーとドイツのビオンテックが開発するワクチンについても先週、同様の有望な結果が示された。これらのワクチンはメッセンジャーRNA(mRNA)という技術に基づいている。

  モデルナは3万人余りのボランティア被験者のデータを分析。同社の発表資料によると、ワクチンは事実上、症状を伴う全ての感染を防いだ。

  発表を受け、モデルナの株価は一時15%上昇した。

  米国立衛生研究所(NIH)が指名する独立した組織のデータ安全性監視委員会(DSMB)によると、ワクチン接種を2回受けた被験者で感染したのは5人のみで、偽薬を接種されたグループでは90人だった。

  ワクチンは重症化予防にも役立つもよう。モデルナの発表によると、ワクチンを接種した被験者に重症患者は出なかったが、偽薬グループは11人だった。ステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)はインタビューで、「重症化に関するデータに最も興奮している。状況を一変させると私は思う」と述べた。

インタビューで語るモデルナのステファン・バンセル最高経営責任者

Source: Bloomberg)

  米国では15日、新型コロナ感染者数が累計1100万人を突破し、死者数と入院患者数も増えている。欧州でも感染者が増え世界は悲惨な冬を想定し身構えている。

  モデルナもファイザーも暫定ながら有望な結果を受けて、今後の試験で安全性が確かめられれば米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可(EUA)を申請する見込みだ。発表資料によると、モデルナは数週間内に申請する可能性がある。

  米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は記者団との電話会見で、「この試験の結果には実にうならされた」と発言。重症化に対する効果には「本当に感服している」と語った。

  モデルナは151例についての最終分析と2カ月間の安全性追跡データに基づき、EUAが認められることを見込んでいるという。最終データは月内に明らかになる見込み。

  同社は年内に2000万回分のワクチン製造を見込む。1000万人の接種に十分な量で、最初の分は米国で提供される。

  ワクチンの使用が認められた後は、供給体制が大きな問題になると見込まれる。ワクチンの扱いは複雑で、例えばファイザーのワクチンは使用の数日前まで超低温で保存される必要がある。

  モデルナは16日、同社製ワクチンは通常の冷蔵庫の温度で30日間安定していることを新たな安定性データが示したと発表した。従来データでは7日間とされていた。30日を超える保管には冷凍庫が必要だが、ファイザーのワクチンのような特別の設備は必要としないという。

How mRNA Vaccines Work

The vaccine spurs healthy cells to produce viral proteins that stimulate a potent immune response

Sources: Pfizer, Bloomberg research

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原題:Moderna’s Covid Vaccine Found 94.5% Effective in Early AnalysisModerna Vaccine Is Found Highly Effective at Preventing Covid-19(抜粋

(株価やファウチ氏のコメントを追加して更新します)
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