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東京五輪、観客入れての大会開催は可能-バッハIOC会長

更新日時
  • 新型コロナ対策で「道具箱がある」-ワクチンはIOCが負担
  • 観客参加を想定にさまざまな検討、IOCと緊密連携-菅首相

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国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は16日夕の記者会見で、来年7月から開催予定の東京五輪・パラリンピックについて、観客を入れた形での大会開催が可能であるとの見方を示した。

  バッハ会長は、スポーツ界で観客を入れての国際大会開催が増え始めていることやワクチンの開発が進んでいることを理由に、「われわれには道具箱がある」という表現を繰り返し、新型コロナウイルスの感染防止対策が多様化していることを強調。「妥当な数の観客を入れる」ことにも自信を示した。

  観客数を決めるのは「時期尚早」としながらも、大会組織委員会が専門家などの意見を参考にしながら決定すると述べた。満員のスタジアムを見たいが安全が優先事項だとも述べた。

  選手のワクチン接種は義務とはしないものの、各国の五輪委員会を通じて協力を呼び掛けるとともに、接種が可能になればIOCが費用を負担するつもりだと述べた。

 

 

Day Two Of MWC Barcelona 2019

バッハIOC会長

Photographer: Angel Garcia/Bloomberg

  会見に先立ち、バッハ会長は菅義偉首相と官邸で会談した。菅首相は冒頭で「来年の夏、人類がウイルスに打ち勝った証しとして、また東日本大震災から復興しつつある姿を世界に発信する復興オリンピック・パラリンピックとして東京大会の開催を実現する決意だ」と表明。これに対し、バッハ会長は「東京五輪がポストコロナの世界で開催されると期待している」と述べた。

  菅首相は会談後、記者団に対し、「東京大会では観客参加を想定したさまざまな検討を進めていると説明し、バッハ会長との間で安全、安心な大会の実現に向けて今後も緊密に連携していくことで一致した」と語った。

  バッハ氏の来日は東京大会の延期が決まってから初めて。18日までの滞在期間中、選手村や国立競技場の視察も予定されている。

  政府は東京都などと大会時の新型コロナ対策を議論しており、今年末までにアスリートや会場での感染防止策の中間報告をまとめる。NHKは12日、日本政府と東京都、組織委員会が外国人の観客の受け入れにあたり、原則として14日間の待機を免除し、公共交通機関の利用も認める方向で検討する方針を確認したと報じた。

(バッハIOC会長の記者会見での発言を追加し、更新しました)
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