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ドル・円は104円半ばへ軟化、株高でリスク選好のドル売り優勢

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=104円台半ばへ軟化。週末の東アジア地域包括的経済連携(RCEP)署名を好感して早朝に105円ちょうど付近まで円安に振れた後、株高を背景にリスク選好に伴うドル売りに押される展開となった。

  • ドル・円は午後3時6分現在、前週末比0.1%安の104円57銭。早朝に104円92銭まで上昇した後、104円49銭まで軟化
  • 主要10カ国の通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドルスポット指数は0.2%安
ドル売り進行

市場関係者の見方

みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト

  • 株高でリスクオンだが、それが円安に出たりドル安に出たりという状況の中で、今はドル売りの方が強い
  • RCEPで貿易が増えれば経済にプラス。日本にとって中国や韓国の割合は大きく、明るい話題
  • 日本株もしばらく抜けなかった1月高値を抜けてきて勢いがある。今週もリスクオン方向でみているが、ドル・円は円売りとドル売りの綱引きで104円台中心の動きではないか

あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト

  • 基本的にはリスクオンのドル売りだが、新型コロナウイルス感染が増えている中で流動性相場的に株価に資金が流れている形ではある
  • 中国指標も強い数字で、人民元の上昇がドル売りにつながっている面も。RCEPも人民元買いの材料
  • 日本のGDP(国内総生産)も先行きは楽観できないが急回復している形で、足元のリスクオンを後押し
  • ドル・円は104円30銭ぐらいまで下げてもおかしくない。ただ、株の強さが支えとなるので下抜けという状況ではまだないだろう

背景

  • 先週末の米株式相場は反発し、S&P500種株価指数が最高値を更新。週明けアジア時間の米株価指数先物も上昇、アジア株はほぼ全面高で、日経平均株価は前週末比521円高
  • 中国経済は10月に一段と持ち直し。16日発表の指標では個人消費が着実に伸び、工業生産と固定資産投資が予想を上回った
  • 日本の7-9月期の実質GDP速報値は前期比年率で21.4%増と1968年以来の大幅な伸びとなり、市場予想を上回った
  • 日本と中国、韓国などアジア太平洋地域15カ国は15日、RCEPの協定に署名。梶山弘志経済産業相は署名式後、RCEP全体で日本の工業製品の90%以上の関税が撤廃されると述べた
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