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米10年債利回り1%到達には曲折も-新型コロナ感染状況に一喜一憂か

米国債市場は利回り上昇の道筋に紆余(うよ)曲折がありそうなことを示した。リフレ経済とイールドカーブのスティープ化の行方は不透明だ。

  先週は先物市場で3月以来で初めて米10年債の予想利回り1%が目前となり、1%実現に注目が集まった。しかし、新型コロナウイルスの感染急増が関心を奪い米国債は上昇。現物市場の10年債利回りは0.9%で週を終えた。

  ワクチンへの期待が高まる一方で社会的距離に関する制限が厳しくなり景気に影を落とす可能性を踏まえ、トレーダーらはさらなる乱高下に身構えている。数日前には確実かと思われた10年物利回り1%の壁が厚いことが繰り返し示されれば、成長回復、インフレ復活、利回り上昇を見込む取引は一服となるかもしれない。

  ただ、現時点では多くの投資家がまだ期間が長めの利回り上昇を見込んでおり、先物市場での投機的ショートポジションも過去最大に近い。

  ブリーン・キャピタルの債券戦略責任者、スコット・ブフタ氏は「トレンドはまだ利回り上昇とカーブのスティープ化」だが、11月に見られた毎日の振れを見ると、「日中の大きな動きは意外なものではないだろう。ニュースと供給、ポジショニングに主に左右されるからだ」と話した。

  今週は注目度の高い経済指標の発表がないことから、投資家の関心は新型コロナの動向と、感染拡大が議員らに新たな景気刺激パッケージの取りまとめを迫るかどうかに集中しそうだ。

Benchmark 10-year Treasury yield fails to breach key 1% mark

原題:
A 1% Treasury Yield Proves Elusive With Pandemic Intensifying(抜粋)

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