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MUFGとみずほが上方修正、業績順調も景気回復シナリオは下方修正

  • 今期純利益をMUFGは500億円、みずほは300億円それぞれ引き上げ
  • 経済の回復は当初見込みより時間かかるとMUFGの亀沢社長

3メガ銀行の2020年度第2四半期(4-9月)連結決算が13日、出そろった。本業のもうけを示す業務純益が堅調に推移し、三菱UFJフィナンシャル・グループみずほフィナンシャルグループが通期の純利益を上方修正したほか、三井住友フィナンシャルグループも通期計画に対して7割弱の進捗(しんちょく)率となった。

MUFGとみずほFGが上方修正

純利益の実績と下期計画

出所:会社資料

注:Kは1000で単位は億円

  同日決算を発表したMUFGの本業のもうけを示す連結業務純益は前年同期比18%増の7405億円、みずほFGは同26%増の4384億円とそれぞれ伸びた。一方、SMFGは同0.6%減の5512億円だった。

  新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う与信費用の拡大で純利益は3社とも2桁減益となった。しかし、与信費用の計上額を当初見込みと比較すると、政府が企業の資金繰り支援に乗り出したこともありSMFGやみずほFGでは低水準にとどまった。

MUFGは500億円積み増し

与信費用の実績と下期計画

出所:会社資料

注:Kは1000で単位は億円

  一方、下期以降の収益環境に対する見方は慎重だ。MUFGの亀沢宏規社長は「経済の回復は当初見込みより時間がかかる」と指摘。年間の与信費用を5000億円へと期初計画から500億円上積みした。SMFGの太田純社長も潜在的なリスクを抱えた顧客は多いとみており、下期以降の与信費用が膨らむ可能性を示唆した。

  業績を上方修正したみずほFGの坂井辰史社長は、景気回復シナリオについては「下方修正」と説明。当初、新型コロナ感染症拡大前の水準に戻る時期を21年末と想定していたが、現時点では22年度末か23年度の第1四半期(4−6月)にずれ込むとの見方を示した。

【4ー9月期業績と今期見通し】

純利益実績今期純利益与信費用実績今期与信費用
MUFG

4008億円

(-34%減)

6000億円

(14%)

2584億円

(2403億円悪化)

5000億円

(2770億円悪化)

SMFG

2701億円

(-38%)

4000億円(-43%)

2002億円

(1358億円悪化)

4500億円

(2794億円悪化)

みずほ2155億円(-25%)3500億円(-22%)

812億円

(700億円悪化)

2000億円

(283億円悪化)

注:カッコ内は前年同期比

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