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【債券週間展望】利回り曲線フラット化、20年債入札に不安なしとの声

11月第3週(16日-20日)の債券市場では利回り曲線にフラット(平たん)化圧力がかかると予想されている。新型コロナウイルス感染再拡大による景気の先行き不透明感の強まりや、過度な国債増発懸念の後退を背景とした債券買いが見込まれているためだ。20年利付国債入札には幅広い投資家からの需要が集まるとの見方も出ている

市場参加者の見方

◎三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト

  • 第3次補正と来年度予算の国債発行計画の話が徐々に出てきそうだが、来年の発行は増えない方向になってきており、過度の増発懸念は後退している
  • コロナ感染再拡大で対策費が膨らむこともあり得るが、今はマインド悪化の方が影響は大きい
  • 国債入札に不安はない。特に20年債はこのところずっと需給が良い年限で、利回りが0.4%に乗っていれば問題なく、0.4%割れでもそれなりに需要がありそう
  • 利回り曲線はかなりスティープ(傾斜)化したので、フラット化に転じそう
  • 長期金利の予想レンジは0.01%~0.03%

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 国内でコロナ感染再拡大が懸念され、景気の先行きに慎重な見方から、国債には安全資産需要が見込まれる
  • 20年債には幅広い投資家からの需要が続いており、入札も消化に問題はないだろう
  • ただ、ワクチン実用化や追加経済対策の期待も高まっており、大幅な利回り低下は見込みづらい
  • 投資家のリスク回避姿勢による大幅な円高進行がなければ、10年金利のマイナス圏への低下は難しいだろう
  • 長期金利の予想レンジはゼロ%~0.04%

国債入札予定

対象発行予定額
  16日

流動性供給

(残存5年超15.5年以下)

5000億円程度
  18日20年利付国債1.2兆円程度
  20日

流動性供給

(残存1年超5年以下)

4000億円程度

日銀オペ予定

対象年限直近の通知額
  17日1-3年5000億円
3-5年4200億円
5-10年4200億円

主な材料

  • 16日:7-9月期の国内総生産(GDP)速報値
  • 17日:10月の米小売売上高
  • 17日:米4連銀主催オンライン会議
  • 19日:EU首脳会議(オンライン)
  • 20日:10月の全国消費者物価指数(CPI)
  • 21、22日:20カ国・地域(G20)首脳会議(オンライン)
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