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Photographer: Chuanchai Pundej/EyeEm/Getty Images
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苦しむヘッジファンド業界、「適者生存」で閉鎖増えるとの指摘も

  • 高ボラティリティーでも業界のリターンはプラス0.4%にとどまる
  • ヘッジファンドを信頼するのは一段と難しくなっているとウェルズF
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Photographer: Chuanchai Pundej/EyeEm/Getty Images

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ヘッジファンドマネジャーは運用成績が振るわなかった時、市場のボラティリティー(変動性)が低かったことを口実にするのが常だった。しかし今年はこの言い訳は通らない見通しだ。

  高ボラティリティーで銘柄間の連動が少ない今年の市場は利益を生みやすいはずだがヘッジファンド業界の大半は不振にあえいでおり、顧客の忍耐は限界を迎えている。

  ヘッジファンドに投資するクリアブルック・グローバル・アドバイザーズのティム・ウン最高投資責任者(CIO)は、「ファンダメンタルズに依存するボトムアップ戦略の運用者ならどの資産クラスでも、今年これまでは好調だったはずだ。長年望んでいた全ての条件が存在する」と指摘した。

  ブルームバーグ・ヘッジファンド指数によれば、3兆3000億ドル(約347兆円)規模のヘッジファンド業界の年初から10月末までのリターンはプラス0.4%と、株式と債券の指標を下回った。ヘッジファンド・リサーチ(HFR)の指数は4%余りのマイナスと、さらに悪い数字となっている。

  運用成績最上位のファンドはブレバン・ハワード・アセット・マネジメントやコーチュー・マネジメント。一方、最も悪かったのはブリッジウォーター・アソシエーツで、旗艦ファンドの11月5日までのリターンはマイナス19%だった。

  ウェルズ・ファーゴの資産運用部門、ウェルズ・ファーゴ・プライベート・ウェルス・マネジメントのアダム・タバックCIOは、「ヘッジファンドを信頼するのは一段と難しくなっている」と指摘。「多くはダウンサイドのリスクへの備えが不十分であり、アップサイドへの投資が足りないものもある」と説明した。

  同氏はヘッジファンドを勧めるハードルは高くなったものの、顧客ポートフォリオからヘッジファンド投資を排除してはいないと発言。その一方で、ファンドの閉鎖は増えるだろうとし、「適者生存、群れの間引きだ」と指摘した。

An index measuring market volatility hit the highest in years

原題:
Hedge Fund Managers Face ‘Survival of the Fittest’ Test in 2020(抜粋)

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