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バリュー株への記録的ローテーション持続か-ストラテジストらの見方

今週に入って起きたリスクオンへの記録的な株式ローテーションを見たストラテジストらは、バリュー株への世界的シフトは続くとの見方に傾き始めている。

  ワクチンの飛躍的進歩の可能性に関する熱狂で、世界のバリュー株は9日、成長株に対して過去最大の上昇となった。バリュー株上昇の流れは10日も続き、MSCIオールカントリー・ワールド・バリュー指数はこの2営業日で約6%上昇。一方、成長株の指数は2%下落した。ディフェンシブなハイテク銘柄から、都市封鎖に伴う経済的損失の影響で割安になっていた銘柄へと資金が流れた。

  アレッシオ・リッツィ氏らゴールドマン・サックス・グループのストラテジストは10日のリポートで、「ワクチンのニュースは世界の成長見通しを押し上げ、世界経済の回復期待に対する不透明感を減らす力がある」とし、「その結果、バリュー株と循環セクターへの一段のローテーションを促すはずだ」と分析した。

  サンダイヤル・キャピタル・リサーチの創業者、ジェーソン・ゲッフェルト氏によれば、このような急激なローテーションが起こったのは過去に2回しか例がない。1975年後半の底と2000年後半のピーク時だという。いずれもバリュー株への「巨大なシフト」につながったと、同氏が10日のリポートで指摘した。

  一方、今回はそれほど明瞭なシフトは起こらないと考えるストラテジストもいる。シティグループのクオンツストラテジスト、クリス・モンタギュー氏はバリュー株にポジティブだが、新型コロナウイルス感染の悪化を踏まえると市場の不安定な状況は続き、一貫したトレンドは現れにくいとみている。

  サンフォード・C・バーンスタインのイニゴ・フレーザージェンキンス氏も全てのバリュー株が上昇するとは考えていない。「短期の戦術的」買いの機会にはなるが、グループ全体が「持続的な足場」を得るのは難しいだろうと予想した。

Global value shares saw record relative daily gain versus growth peers

原題:
Wall Street Jumps on Value Train Amid Record Global Rotation(抜粋)

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