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歴史的な割安株シフト、TOPIXバリュー指数が2月来の高値

更新日時
  • 10日のグロース劣位/バリュー優位は09年の指数算出以来の大きさ
  • 今回のバリュー相場は年内は続く可能性-いちよしAM・秋野氏

日本株はバリュー(割安)株が相対的に値上がりする歴史的な相場になっている。新型コロナウイルスのワクチン期待を切っかけにグロース(成長)株の上値が重くなる一方、景気回復を先取りしてバリュー株への見直しの動きが勢いづいている。

  10日のTOPIXバリュー指数は3.2%高だった半面、TOPIXグロース指数は0.8%安と明暗が分かれた。グロース指数をバリュー指数で割ったグロース/バリュー比率は1.54と3.9%下がり、2009年2月9日の指数公表以来で低下率は最も大きかった。

過去最大のバリュー優位

  グロース株は景気変動に影響を受けづらい成長企業で株価純資産倍率(PBR)が高めなのに対し、バリュー株は自動車や素材など景気の影響を受けやすい企業でPBRが相対的に低めが多い。東京証券取引所情報サービス部の福井啓祐氏によると、10日時点でグロース指数の指数構成比が最も大きいのはキーエンスで、バリュー指数はトヨタ自動車

  バリュー株の優位が目立った相場は2016年の米大統領選でのトランプ氏選出時。今回はワクチン開発の進展がバリュー株見直しの直接のきっかけとなったが、同じく大統領選直後にあたる。

  リーマンショック以降はグロース株が優位になる相場が長く続き、投資家のポジションがグロース株に偏ったため、バリュー株の大きい日本株は恩恵を受けるとの見方がある。

  いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「ワクチンの開発が進展した場合に米金融政策がどうなるかは不透明さが残り、長期金利が上昇しつつある中でグロース株のバリュエーション調整はこれから。バリュー相場は年内は続く可能性がある」と予想した。

  11日の東京株市場でバリュー指数は1.9%上昇し、終値で2月26日以来の高値水準となった。グロース指数は1.4%高にとどまり、グロース/バリュー比率は0.5%低下した。それぞれの代表銘柄ではトヨタが3.3%高なのに対し、キーエンスは2.4%。

(最終段落の市況を更新します)
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