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中国が香港で「愛国心」試す-民主派議員の一部資格剥奪か

  • 全人代常務委は愛国心十分でない議員を香港政府が排除する措置検討
  • バイデン氏は民主的価値を守ると主張-中国の動きに国際的懸念も

中国は香港立法会(議会)の全議員に「愛国者」であることを11日にも義務付ける可能性があると香港メディアが伝えた。中国への香港返還後20年余りにわたって続いてきた民主主義的な機関における議論を制限する動きだ。

  地元メディアの香港01と星島日報が今週報じたところによると、中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会は北京で今週開く非公開の会議で愛国心が不十分と見なされた議員を香港政府が排除できるようにする措置の導入を検討している。これを受けて、定数70の立法会で20議席を占める民主派議員は9日、1人でも議員資格が剥奪されれば集団辞職も辞さない構えを示した。

  香港を拠点とする研究者で政治評論家のソニー・ロー氏は10日、「民主派陣営は協力するか、昨晩に意見がまとまった通りに立法会から出ていくかの選択肢しかない」と指摘。「立法会が予見可能な将来にわたって親中派で占められ、いかなる野党勢力も事実上排除されるというシナリオにわれわれは直面している」と話す。

  米大統領選で勝利を確実にした民主党候補のバイデン前副大統領が世界の民主主義的価値を守ると主張するタイミングで、香港民主派議員の集団辞職となれば中国による人権の扱いを巡る国際的な懸念が浮き彫りになりそうだ。バイデン氏はトランプ大統領が昨年署名して成立した香港人権・民主主義法を「全面執行する」方針を示している。

  全人代常務委は今のところ立法会議員資格に関して何も言及していないが、香港メディアによると、政府への「忠誠」を義務付ける法律に違反したと見なされた議員の資格を剥奪する権限を示す見通し。民主派の郭栄鏗と郭家麒、梁継昌、楊岳橋各議員などの資格が奪われる可能性があると香港01が事情に詳しい関係者を引用して9日報じた。

原題:
China Moves to Tame Hong Kong Opposition With ‘Patriotism’ Test(抜粋)

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