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バイデン氏、コロナ対策パネルの3トップで現政権との違い鮮明に

  • ケスラー、マーシー両氏は政治圧力に抵抗した経験
  • ヌニェス・スミス氏は医療不平等是正の「ロックスター」との評価

バイデン米次期大統領に新型コロナウイルス対策について助言する専門家パネルは、過去に厳しい政治圧力と闘った元保健当局者2人と、米医療制度の不平等性の是正に取り組む期待の星とされている1人が率いる。

Marcella Nunez-Smith

マルセラ・ヌニェス・スミス氏

  デービッド・ケスラー氏とビベック・マーシー氏、マルセラ・ヌニェス・スミス氏はいずれも医師として名声を確立している。ケスラー氏は米食品医薬品局(FDA)元長官、マーシー氏は前医務総監で、両氏は合わせて4人の大統領の下で責務を担った。

  ヌニェス・スミス氏は政治の世界ではそれほど知られていないが、医療の公平性促進を主導するプログラム創設で役割を果たした同氏の起用は、マイノリティーへのコロナの影響について懸念している人々を勇気付けるだろう。

  バイデン氏による医療専門家の重用は、ペンス副大統領率いるトランプ政権のタスクフォースとは対照的だ。米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長らベテラン科学者が含まれているが、トランプ氏は会合には参加せず、自身の政治的配慮と相いれない提言には強く反対することも多かった。

  ケスラー氏のFDA長官就任前からワシントン・アナリシスのアナリストを務めるアイラ・ロス氏は「これらの人々はバイデン氏に忠誠を誓うようなことは求められず、バイデン氏は彼らに耳を傾けるだろう」と述べた。

  3人の共同トップは、次期政権のコロナ対策について助言する13人から成るグループを率いることになる。

David Kessler

デービッド・ケスラー氏

  ケスラー氏はブッシュ(父)政権とクリントン政権でFDAを6年間率いた。医薬品承認プロセスの迅速化で評価されたが、たばこ販売の規制強化を目指したことで政敵をつくった。有害な栄養補助食品の販売を阻止できなかったことでも批判を浴びた。

  マーシー氏は2008年に医療保険制度改革法(オバマケア)を促進する1万8000人の医師から成る団体「ドクターズ・フォー・アメリカ」を共同で設立。オバマ大統領に医務総監に指名されたが、銃暴力は公衆衛生への脅威と見なすべきだとの考え方を巡り、共和党の抵抗で指名承認が1年以上遅れた。トランプ政権発足から4カ月後に解任された。

Vivek Murthy

ビベック・マーシー氏

  米領バージン諸島出身のヌニェス・スミス氏はエール大学医学部の「エクイティーリサーチ・アンド・イノベーションセンター」の創設ディレクター。非営利団体コモンウェルス・ファンドのエグゼクティブ・バイスプレジデント、エリザベス・ファウラー氏はヌニェス・スミス氏を「ロックスター」のような存在だと評価している。

原題:Biden Draws Sharp Trump Contrast With Trio Atop His Virus Panel(抜粋)

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