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ワクチン期待の「ローテーションの波」は行き過ぎも-手ごわい問い残る

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新型コロナウイルスのワクチンへの期待は世界の株式相場を過去最高の水準へと押し上げ安全資産を急落させたが、一部ストラテジストはこの動きについて、行き過ぎの可能性を指摘する。まだ答えが必要な手ごわい問いが残っているからだ。

  米ファイザーとドイツのビオンテックが開発したワクチンが90%超の確率で有効性を示したとのニュースを受けて、クルーズ船運営会社や航空会社株が上昇、米国債や金、円は下落した。

  しかし専門家は、ワクチンにはまだクリアしなければならない点があると指摘。製造や配布の問題も挙げた。市場は新型コロナ危機を脱出できるという一時の熱狂を失い、米国の景気対策やバイデン次期大統領への政権移行、感染者数が急増している現状などが前面に戻ってきた。

  シティグループの金利ストラテジスト、エドワード・アクトン氏は電子メールで、ワクチンに関する9日のニュースはポジティブで深い衝撃を与え「世界の債券イールドカーブにもリスク資産にもローテーションの大波を引き起こした」とした上で、「ワクチン後の世界を分析するにはあまりにも情報が足りない。期待外れとなる余地は十分にある」とコメントした。

  UBSセキュリティーズの株式デリバティブストラテジスト、スチュアート・カイザー氏は、ワクチンが2021年半ばに広く配布されようになるまでには、景気対策が小規模になる可能性や感染増加などの逆風があると指摘した。

  ワクチンのニュースが引き起こした世界株高はロンドン時間10日午前までには鎮静化し、金や円も9日の下げの一部を取り戻している。

Dollar-yen slumps most since March as investors stampede out of havens

原題:
Markets Gone ‘Rogue’ on Vaccine News Face Tough Questions (1)(抜粋)

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