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3メガ銀決算は順調な進捗か、与信費用や自社株買い動向注目-専門家

  • 緊急事態宣言下の4-6月期より7-9月期の業績は改善したもよう
  • コロナ禍による産業構造や消費者行動の変化への対応にも注目

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3メガ銀行の今期(2021年3月期)の業績は、これまでのところ通期見通しに対して順調な進捗(しんちょく)が見込まれている。今週発表される第2四半期(7ー9月)決算では、与信費用の見通しや自社株買いが期待できる内容なのかなど経営陣の見解に注目が集まる。

Views of Japanese Mega Banks Ahead Of Full-Year Results

順調な進捗か、3メガ銀は今週決算を発表予定

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  「未曽有の危機だ」。みずほフィナンシャルグループ(FG)の坂井辰史社長が5月の会見で語ったように、国内銀行は新型コロナウイルス禍への警戒感から与信費用を大幅に積み増して今期のスタートを切った。しかし、政府が早い段階で企業の資金繰り支援に乗り出したこともあり、与信費用の発生は当初見込みに対して低水準にとどまっているもようだ。

  SBI証券の鮫島豊喜アナリストは、公的サポートの影響で与信費用発生が来期以降にずれ込んでいる可能性があるとの見方を示す。7−9月期決算では、自己資本比率への影響など今後の自社株買いに期待が持てる内容かどうかにも関心があると述べた。

  東京商工リサーチによると、20年度上期(4-9月期)の全国企業倒産件数(負債総額1000万円以上)は前年同期比9.3%減の3858件だった。同期としては1990年の3070件以来、30年ぶりの低水準だという。

想定ほど悪化しない可能性も

計画では合計の与信費用は11年ぶり高水準に

出所:各社決算資料から

注:3月期、21年は各社予想ベース、単位は兆円

  JPモルガン証券の西原里江アナリストは、緊急事態宣言下だった4-6月期に比べ、7-9月期は各種統計上のデータも改善しているとしてコア利益は悪くないだろうとの見方を示す。

  その上で、当初21年末頃としていた新型コロナの影響からの回復時期について銀行経営陣の見方が変わっていないかが重要なポイントと指摘。また、新型コロナの影響で産業構造や消費者の行動に変化が起きており、こうした変化に対する銀行の考え方にも注目したいと述べた。 

  7ー9月期決算はみずほFGが12日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)がともに13日に発表する。

【3メガ銀の今期の与信費用、純利益見通しと進捗率】

会社名与信費用純利益
みずほFG2000(19.5%)3200(38%)
MUFG4500(32%)5500(33%)
SMFG4500(26%)4000(22%)

(注:単位は億円、カッコ内は4−6月決算時点での進捗率)

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