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ファイザーの新型コロナワクチン、確率90%超で感染防ぐ暫定結果

更新日時
  • 来週に安全性データまとまる、月内に緊急使用許可の申請も
  • 期待していた最良のシナリオをも上回った-ファイザー幹部
Pfizer Covid-19 vaccine trials in Hollywood, Florida, in Sept.
Pfizer Covid-19 vaccine trials in Hollywood, Florida, in Sept. Photographer: Eva Marie Uzcategui/Bloomberg
Pfizer Covid-19 vaccine trials in Hollywood, Florida, in Sept.
Photographer: Eva Marie Uzcategui/Bloomberg

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ファイザーがドイツのビオンテックと開発している新型コロナウイルスワクチン候補は、数万人が参加した治験で90%を超える確率で感染を防いだ。暫定結果が示した。

  ファイザーとビオンテックは今後の研究で安全性も確認されれば、規制当局に緊急使用許可(EUA)を申請する。

  9日の米株市場でファイザーの株価は一時15%余り上昇。ビオンテックの米国預託証券(ADR)も一時25%高と急伸した。

  ファイザーでワクチン臨床研究開発を率いるシニアバイスプレジデントのウィリアム・グルーバー氏は、「世界と米国、公衆衛生にとって最高のニュースだろう」と語った。暫定結果の内容は、同氏が期待していた最良のシナリオをも上回ったという。

  米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は記者団との電話会議で、90%を上回る有効性というのは「実に並外れた」数字だと評価。この先のコロナに関するわれわれの行動全てに「大きな影響」を及ぼすだろうと述べた。

  ただし有効性の詳細についてはまだ明らかになっていない。例えば高齢者などにどの程度有効なのかは分かっておらず、深刻な症状を防げるかどうかについても不明だ。今回の分析結果によれば、新型コロナに感染した治験参加者のうち重症のケースは1件もないと、グルーバー氏は指摘した。

  外部の研究者らは、ワクチンを評価するためには安全性の情報を含め、さらに多くのデータが必要になると指摘。また、ワクチンが承認されたとしても、最初に優先接種を受けるのは最も感染リスクの高い人々になるため、一般に行き渡るのは当分先の話だ。

  7月に始まった治験は2回のワクチン投与を必要としており、治験参加者の大半が2回目の接種を受けたのはごく最近だったため、ワクチンが有効な期間もまだ分からない。

  ファイザーは11月第3週に安全性に関するデータがまとまると見込んでいる。米監督当局が義務付ける安全性のデータに問題がなければ、同社は月内に米国でEUAを申請する可能性がある。欧州では先月から同ワクチン候補の「逐次審査」が開始された。

  ファイザーとビオンテックによれば、これまでのところ治験データ監視委員会は安全性に関する深刻な懸念は見当たらないとしている。

原題:Pfizer Soars as Vaccine Prevents 90% of Covid Cases in Study (4)Pfizer Soars as Vaccine Prevents 90% of Covid Cases in Study (3)(抜粋)

(株価やファウチ氏のコメント、外部研究者の見解など追加して更新します)
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